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感動には泣けるとか熱い以外にもいろんな種類があって、たとえばこの、初老の農民ハーリ・ヤーノシュが法螺を語るうちに、彼の脳裏にまるで空を駆けるような「英雄ハーリ・ヤーノシュ」の勇姿が次第に鮮明に浮かんでくるさまを思うと、胸に染みるものがある。
ハーリ・ヤーノシュは初老の農民で「七つの頭のドラゴンを退治した」とか「ナポレオンに打ち勝って捕虜とした」「オーストリア皇女から求婚されたが断った」などいつも周囲にほらを吹いている。彼の冒険譚を四部構成にし、プロローグとエピローグをつけてオペラにした。夢があってぐっときますね。
カッツェンシュタイン画「グリム兄弟に民話を語るドロテア・フィーマン」(1894)。このリトグラフは非常に多く刷られてドイツ家庭の居間に飾られ、グリムの民話採集のイメージを決定づけたが、実際にはドロテアが町で商売した帰りにグリムの家に寄り、毎回一つ二つずつ昔話を語ったらしい。