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5ヶ月ぶりに美容室へ。ショートボブを伸ばしに伸ばす→南ちゃんの髪型になる→再びショートボブに帰還(画像はネットからお借りしました)。同年代の美容師のかたと山本耀司の服の話で盛り上がる。お昼は外で食べ、雨模様でしたが何だかんだでおもしろい一日だった。
海の底
深き彼方のえれみあ石よ
今もお前が
波に記す悲劇の預言を
航跡が泡と消す無情
やんぬるかな
やんぬるかな
いずれ来るその日
陸を覆う一面の水は誰の涙
なにはともあれ
真実のえろすには
遥かに遠い人の歴史
夏こそ
虚けた身を鱶にあずけ
肉を喰まれよ
(知らずに涙は満ちる
肺に心臓の盃に)
老いても
仄かな笑みで生きたい
花の種類を数えるように
いやます薬の名前を
そらんじて
水の世話になりながら
ひとつずつ
痩せた喉に通す
陽を浴びて
いよよ華やぐいのち
と思い
月をみて
安らかな眠りを
願う
めぐる日々
光と影の木漏れび
目を閉じてみて
瞼の空に
季節を越えた星座が
満開になる
水は水
ひとにあらず
水になりたい
愛という墨も尽き
筆も折れた
手すさびの終わり
涙で熟れる眼が重い
善い事も
悪い事も
なべて
一言で足りるのだ
流れる水の前に
憂鬱な予後は
仮寝の夢
越し方から行く末へ
よどみなく
くすみなき
水の明らかさで
瑕の層に軋む
この器を満たしたいと
願う愚かさよ
悪の顔をした善
善の顔をした悪
神の素顔は
烈火の激しさで
触れると涼しい水
太陽の顔をした月
月の顔をした太陽
孤独の香りは苦く
呑むと甘い
愛の顔をした妬み
慰めの顔をした愚弄
世界の顔をした独房
わけへだてなく
時は過ぎ
枯れた森は
侘びしく見えて
光と影の木立に充ち
祈りは風に浮き沈む
瞼の裏
夢と世間の
歪む残像
風に歯軋りする窓硝子
暮色に壁を這う
蔦の心電図が終わる頃
私は鏡台の前に立つ
明けそびれていた
奥のシナプスが
死相に触れて目覚め
顔の上に
官能の輪唱を咲かす
早春のうすく濃き
むら消えの雪の孤独は
半音階の死化粧
懐かしく
若草の昔を想い
急ぐ遺言の
筆もそぞろ
空に預けた涙は
ひとの気もしらず
よその希望に鞍がえて
星の形に光った
ふふ
あれはもうただの
光のしみ いずれ乾くもの
眠る際で
あんなに嫌っていた
人で無くなる怖さを噛みしめている
朝が雪崩れる
首筋から背中まで
白く潰される
眠れ眠れ
錠剤の雪炎 煙る六花の結晶
口腔の独峰に
苦く荒れ狂う
私のともしびをあげたい
さびしく消えた
あなたの胸にあげたい
神さまがやってくる
何でもない祈りには
遠くで見ている神さまが
あわてず、ゆっくりと
枕元の電灯を
ひとつともした
あなたと私の部屋に来て
私の手首にあてた刃物を
氷に変えた後
あなたを連れて去った
私は泣いている
ただ泣いている
惑星イマージュ
流れるマーブル
言葉の筆が見さかいなく
七色のさなぎが眠る
星をかき混ぜて
羽化を前に蛭児にする
それは
撫でまわすだけで
刺し違えない
詩人の脆いイマージュ
遠ざかる創世
苦い闇の上澄みに
再び甦るマーブル
懲りない筆の妄想に
厭世気分の引力が
破壊の隕石を呼ぶ
惑星イマージュ
夜明けにいそぐ
いのちを追い
海原をかける流星は
はるか沖から浜へと駆ける
おんなたちの群れ
脚には銀いろのひれ
ながい腕は
しっかりと脇に引き寄せて
波の立つ原を行く
新しい希望が
産道の海を出る前に
伝えるのだ
水の歌を忘れるな
水の耳を忘れるな
人の子と呼ばれても
生まれた水を忘れるな