劇場公開して欲しかったレインボー・リール東京の上映作品というと『マッド・メアリー』もなのだけど、昨年の『プリンセス・シド』とまだ東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭の頃に観た『ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロー？』かなあ。どっちもとても良かったと思うのですよ
TUFS Cinemaで『これは君の闘争だ』を観た。ブラジル、バス料金の値上げや公立校の統廃合に反対するデモや学校占拠など10代中心の学生闘争を撮った映像に当事者3名がナレーションをつけたドキュメンタリー。社会運動を題材にした映画はどうしてこんなに面白いのか。そのテンポと熱量に圧倒される。
併映の短編『アリーナ』も観た。失業中の母親に頼まれて小麦粉（スペイン語で 'Harina' ）を買いに行く青年のお話。経済破綻・食糧危機の真っ只中にあり、物資を求めて人々が殺到、略奪のような状態に巻き込まれる。上映前の挨拶で「今のベネズエラの状況が分かる」と言っていた。2018年。
土曜のオールナイト3本目『クリシャ』は家族が集う感謝祭の夕食に呼ばれた老女性のお話。久しぶりの再会を喜び合うような序盤から、徐々に居心地の悪さが増し、やがて明らかになる主人公が抱える問題。好みとは違う語り方だったけど、家族でいることを拒絶された女性の話というのは良い。不和。
ゴヤ賞、女優賞ノミネートの 'La enfermedad del domingo' もNetflix配信中。 → 邦題『日曜日の憂鬱』 https://t.co/NkjL24fw2e
先行上映で『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』を観た。父の娘からも王子の庇護からも抜け出して生きていく一人の少女（娘、女性）のお話で、絶えず動いている輪郭線は脈打つ鼓動であり、恐怖や怒り、喜びといった感情に震える様を表したものなのだと思った。何度観ても面白くて興奮する。
長編アニメーションの新しい景色で観た『サイコノータス 忘れられたこどもたち』がとても良かったのでエンドロールで泣いてしまった。ううう…
Netflix、昨夜は『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』も観た。地上のくまと地下のネズミ。違う世界に住む2匹が出会って始まる物語。開始早々、孤児院の場面にノックアウトされる。手描きの水彩画みたいな絵はもちろん、ちょこまかした動きと音も楽しくて至福の80分だった。良い。
