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生まれた時よりずっと小さくなった天球は
ある日雛鳥にぱっくりと食われてしまった。
嘴に当たった部分からはじけた火花が
ちらちらと笑うように声を出したので
神様の産声のようだと天球は最後に思った。
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いつかあの神様のおそばにいた
馬を見かけた。
今では土に汚れながら踊ってばかりいる。
神様の声がまた聞こえるようになるまで
ずっと踊るのだそうだ。
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神様がいなくなった日、
天球は山へ降り地表を初めて触った。
そうしていると空の上に蓋をするように
別の神様が寝そべってしまったので、
元いた場所へ帰ることも思い出すことも
もうできなくなっていた。