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──異世界だ。
奥から出てきたのは、ヘアピンを持った女の子で。
「……その筆」 彼女の筆を指さす。大きくて、さっきも振り回していた水彩用の筆……らしきもの。 「これ……? 知らないうちに持ってたんだけど……確かに、なんなんだろう」
次に、彼女と同じように最近越してきた留学生。留学生なだけあり、人がいつも寄り付いている。
そして、斜め後ろの席でスケッチブックとにらめっこしている彼女。スケッチブックには教室の様子が描かれている。それも、毎日。
このクラスは少々……否、結構派手な人が多い。 例えば、今日も来ていない空白の席。入学式の時にだけ、どこまでも白い彼を見た。
✿ くさきみまであと3日 ✿
14.【どっちだって変わらないだろ】
13.【おやすみなさい。きみのなかの、】
津月陽生/ ツヅキ - ハルイ