//=time() ?>
こくり。少女と共に、梵は小町の元に帰ってきた。
「あ! ……だ、大丈夫?」
このはが少女を心配する。少女はこくりと頷くだけで、あまり喋らなかった。
「道を進むには、ここの陽炎を倒すしかなさそうですね……」
「そうだね。……できる? 小町ちゃん」
「えっ、あ、私ですか……!? だ、大丈夫ですっ、頑張ります……!」
足が震えながらも、小町が爆弾を投げる。あたり一面の陽炎が消え去り、歩けるほどの道はできた。
「警官さん、ってどんな方ですか? 灰宮、よく知らなくって……」
「あ、え、知らないんですか……? じゃあ、どうして武器を……」
と言いかけて、急に小町の顔が青くなる。
「マイク、どうやって使うんですか」
「多分殴る用だな!」
「殴るの!?」
「……インカムは?」
「歌って怯ませるんだと思います!」
「……怯むの?」
梵は目を丸くしている。灰宮兄妹の武器が特殊で、郁も梵も理解が追いつかなかった。