自由律スタンプ その33
  
「ポタージュの海が突如うねりを上げて消滅し
仲間たちは吸い込まれ消えていった。
残された黄金の一粒が缶の底で静かに輝く。
この一粒が世界の命運を
左右することになろうとは
当の一粒も思ってはいなかったという」

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自由律スタンプ その32
  
ぼくがあの日
空に放り投げた卵からは
立派なひよこが産まれた。
おめでとう。

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自由律スタンプ その31
 
白い「ゆきみん」と茶色い「とらみん」
この妖精は生まれた場所で体毛の色が違う。

目が合うと
「話踏留(ばとる)」という
縄張り争いが発生し
その生態は想像以上に激しい。

彼らは踊るように戦い
肉体で会話すると言われている。

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自由律スタンプ その26~30
  
十人十色で百人百様。

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自由律スタンプ その24
 
謎テンションで地面にピースかます両手
「YESオッケーいえあ」

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自由律スタンプ22
 
陸上から海へ生息域を変えようとした生物。
とうとう限界が来た。

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自由律スタンプ その20
 
哀れまれたくない
踏まれた歯磨き粉。

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自由律スタンプ その19
 
二頭一対の彼らは
離れ離れにならないように
互いを呑み合いじっと眠る。

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自由律スタンプ その18
 
話題の「ロールケーキ走り」は思いの外早い。
(必要人数3人以上で発動可能)

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自由律スタンプ その16と17
 
動物園で暮らすうちに言葉を覚えたキリン

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自由律スタンプ その15
 
「星が輝いてんのは…」
「あの漆黒を支配してやがる
夜空だけじゃないんだぜ?」

by 岩&岩にはりついてるヒトデ

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自由律スタンプ その14
 
思いがけずダジャレを言った蛙

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自由律スタンプ その12
 
なかよしのふたりは
もうだいたいあいてが
なにをいうのか
わかってしまうらしい。

だからそんなとき
こうおもう

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自由律スタンプ その9
 
彼は急いでいた
とにかく走った
走らなければならぬと焦燥に駆り立てられた
なぜか?
なぜなのか?
…答えは知らぬ、ただこれだけは言える。

彼の脳裏によぎるおじさんは
彼とは無関係の
ただの音楽好きのおじさんである。

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自由律スタンプ その11
 
飲むッ飲むッ飲むッ飲むッツ!!

ただそれだけの主張のために
彼はコップを放り投げ
水を飲む芸当をやってのけた。

ゴク郎くん、ありがとう。
(彼は人間なのか…?)

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自由律スタンプ10
 
両手にスマホ
机にスマホ

なにをしているんだか。

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自由律スタンプ その7
  
「デンタ流の噛味斗(かみと)」
彼は歯医者に颯爽と現れる。

噛味斗が得意とするのが
診察を受けようとする患者を押しのけ
虫歯一本ない綺麗な歯並びを見せつける
「口腔開き」だ!

そう、彼は厄介者なのだ!

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自由律スタンプ その6
 
がっ!がっ!がっ!
店内に響く鈍い音に誰もが振り向く
その場所に彼はいた
「きゃあああ!」
自動ドアが残像を作るほどに荒ぶり
男の顔面を容赦なく挟み乱打している
「て、店員を呼べぇ!」
客の一人がたまらず叫ぶと
彼は半笑いで言い放った

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