「自分が嫌になるよ…こんな無力で、空っぽな自分が…」
次にヒョウガが放ったその言葉は、俺の逆鱗に触れた。
『ヒョウガが空っぽだと…?ふざけんじゃねぇ!』
「!?」
『俺に命をくれたのは誰だよ!?俺に感情をくれたのは誰だよ!?俺に生きる意味を…名前をくれたのは誰だよ…』

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僕は今、その後悔の念に呑まれていた。
『いつまでそうしてるつもりだよ。』
「レイジ…」
ポケットの端末から、相棒の声が聞こえる。僕はゆっくりとそれを取り出した。
『ヒョウガは悪くない、流石にあれは相手が悪かった…それにネイトを奴から守れたんだ、良かっ…』
「良い訳無いだろ!!」

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『だろ?これ、ヒョウガの自信作さ。俺専用のパワードスーツ型EXBで、"リトルアルト"って言うんだ!イカすだろ?』
自信満々にレイジが語る。

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どうぞヒョウガくんです(^^)
描いていて楽しかった

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「ネイト!?アイツ何してんだ!」
『ネイトだって!?』
二人は皆の援護を受け、走るアルトが目に入った。
『ヒョウガ、行くぞ!』
「当たり前だ!僕の前で、もう誰も死なせねぇ!」
怒号を上げ、歪なEXMはアルトの盾になる。
「『行けぇ!ネイトォ!!!』」 https://t.co/RaLwp4ZEOf

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『え…?』
「『皆で笑顔で生きて帰る』んだろ?だったら死ぬ気でやるしか無い。もしそれで死んでも、悔いは無い。」
『強いな、ヒョウガは…うっし、わかった!こうなりゃとことん付き合うぜ!』
二人の目に炎が宿る。
「叢雲氷牙!」
『叢雲レイジ!』
「『推して参る!』」

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「それにこの状況、それ以外ありえないだろ。」
氷牙は目を閉じ、微笑んでいる。
『何で、ヒョウガは笑えるんだよ…死ぬかもしれないんだぞ!?死ぬのが怖くないのかよ!』
「怖いさ、怖くて仕方ないよ。でもこれで助けられなかったら、後で死ぬ程後悔する!…それにレイジが言ってただろ?」

続く↓

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「うっ…うぁ…」
『ヒョウガ、目が覚めたか!…いきなりで悪いが説明してる暇はねぇ!今は…』
「『アイツを倒すぞ』…だろ?わかってる、そのくらい。」
『え?』
レイジは目を丸くする。
「ハハッ…お前の考えなんて、全部お見通しだ。」
氷牙はゆっくりと操縦桿を握る。

続く↓ https://t.co/lbJiT62RLy

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『ヒョウガとの接続は切ってある…これならリミッターを外せる!…セーフティ解除、全システム完全解放!』
レイジはこの機体のリミッターを外した。その直後機体が獣の様な雄叫びをあげる。
『全員で、生きて笑顔で帰るんだぁ!』
人ならざる者は、皆の明日を守るためにその力を解放する。 https://t.co/JJeeixTO1Q

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『おっ…おう?コレの説明はヒョウガの方が詳しいから、話すならこの戦いが終わった後でな!』
レイジは軽く返答をすると、すぐさま飛び立った。

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『俺は残った人質の救助だ!ヒョウガなら、きっとそうするだろうしな…』
歪なEXMは虚空から武器を取り出し、通信施設がいる場所へと急ぐ。

『…随分と立派なポルタがいるな、あれが親玉か?』
挨拶代わりに限界まで加速した蹴りをエース機へぶつける。
『失礼するぜ、エースさんよぉ!』 https://t.co/9AwnWxKVJl

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「なんとかなった…ゴフッ」
氷牙はコックピットで血を吐き、気を失った…
『ムキになりすぎだ、馬鹿ヒョウガ。でも人嫌いのお前がここまでやるとは…俺も頑張るか。全システム権限変更、手動操作全断絶、システム掌握完了…よっこいしょっと。』
雰囲気を変え、歪なEXMは再び動き出す。

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静岡県浜松市に生息する、ジャグリングドラゴン。ヒョウガさん。
またの名を餃子ドラゴン(氷属性なのに)
最近は大道芸だけでなくゲーム制作もしてる様子……。
実は生ヒョウガさん見たことないんですよねえ( ;∀;)
     

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『やっと動けるぜぇ!』
「さて、一仕事だ。」
歪なEXMは虚空から武器を取り出し構えた。
「今日の僕は手加減出来る程優しくは無いぞ。死にたい奴からかかってこい、望み通りにしてやる。」
『ヒョウガ、なんか今日キャラ違くね?』 https://t.co/MkzaxhVjlm

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(ヒョウガ、俺やっとわかったよ。これがお前が言ってた、"誰かを守りたいと思う心"なのかもな…)
一人のAIはシンギュラリティへとたどり着き、今己が成すべき事を知った。
『やってやる…例えこの身が滅びようと…ロイド・ベーゼン、お前を止めてみせる!』 https://t.co/Vik0VNs96b

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『えぇ~…言わないと駄目?』
「いや、駄目では無いけど…直接渡すのは一応僕だし、知っておきたいんだけど…駄目?」
するとレイジは重たい口を開いた。
『わかった、誰にも言うなよ?実は俺…ヒョウガのクラスメイトの…ネイトの事が気になっててさ…エヘヘ』
「………???」

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(これは…この子はヒョウガの事が好きなのか?)
何となくそんな気がするが、これは言わないでおこう。
『おっ…おう。そうしてもらえるとありがたい。二人も気をつけて帰ってね~!』
辛うじて動いた右腕で手を振り、二人を見送った。

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その連絡を聞き、氷牙の声は動揺する。
『えっ、行けない?今Shadowにいるのか?…そうか、なら仕方無いか。ヴェンデッタって動かしても大丈夫?…わかった、じゃあアレ借りてくぞ!』
氷牙との通信を切り、レイジは少しうなだれる。
『ハァ…ヒョウガは来てくれないって。しかも帰ったら説教か…』

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『おっ、動いた!…けど出力が安定しねぇな。やっぱ連絡するか…』
レイジは氷牙に通信を入れる。
『…おっ、ヒョウガ!実は試作機壊しちゃって………いや、それに関しては本当にゴメン!でさ、動かせなくなったから来てほしいんだけど…駄目?………他にいる人?あぁ、ノアさんとルルさんがいるぞ!』

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『明後日まで!?時間少ねぇな…まぁ、何とか決めてみるさ!…ところで、ヒョウガは何作るか決まったのか?』
「僕?もうとっくに決まってるけど?」
『速いな!?』
「あぁ、今年は気合入れてるからな!もう何種類かはレシピ作ってあるよ。」
『はえぇ…俺も早く決めなくちゃな。』

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