20世紀初頭まではしばしば医師が美術解剖学を教えていた。著者や画家が解剖体験しているので、教科書の内容や図も信頼できる。このシビアさは、医学が命を預かる学問の一つであることに由来しているように感じる。

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23DAY
【今日のポイント】
・胸郭と骨盤をユニットで捉える
【感想】
『スカルプターのための美術解剖学』にあった思考で構造を意識。普段よりも奥行きに迫れた気がします。楽しい。
【BGM】
アニメーターは話すのが好きな人が向いてる、の例え、とても分かりやすかったです

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20世紀美術解剖学の巨匠ゴットフリード・バメスは板書の名手であった。リアルタイムで描かれる人体像は、知識と経験がそのまま反映される。角度を自在に変えることができるのは、頭の中に立体的な像が想起できたからだろう。写真はBammes. Malerei - Grafik - Künstler-anatomie. 2000. より。

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オレンジ君(ハーゲン)、髪は書き足し
プライムデーで前から欲しかった美術解剖学の本をぽちったので実験台になってもらいます

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今日のデッサン。先週と今週で200分。#美術解剖学

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今日のデッサン。色画用紙にパステルペンシル。ここまで固定で80分。#美術解剖学

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ジョージ・ブラント・ブリッジマン(1865-1943)。カナダ出身のアメリカの画家。ニューヨーク学生連盟で美術解剖学を教えた。師はジャン=レオン・ジェローム。弟子に、アンドリュー・ルーミス、ノーマン・ロックウェル、荻原守衛などがいる。後任はロバート・ビバリー・ヘイル。画像はwikiより。

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手前の脚がうまく理解できなかったな。魚眼的に多少歪めているんだと思うんだけど、方向がうまく掴めなかった。美術解剖学の本で外旋のところをもう一回確認してみるか。

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彫刻家ダヴィッド・ダンシェの解剖スケッチ。サンギーヌ(赤褐色)と黒の二色で描く方法は、たるんだ形や明暗も関係しているが、筋の生々しい柔らかさを感じる。実際には、こんな風に見えないので、頭の中で補正されているのだろう。"Dessins anatomiques de David d'Angers"(1959)より。#美術解剖学

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私が務めている医大の人体解剖実習では、「人体には、その人の歩んでこられた人生が刻まれています」と説明がある。これは美術にも当てはまる。人体の形には、その人のこれまでの人生が反映されている。あくまで個人的な好みだが、これまでの人生が反映された造形ってイイなぁ。#美術解剖学

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人体の見所を前もって知っておくと、自然にそこに反応できるようになる。そうすると形のつながりがよくなる。その見所を知ることができるのが、解剖学や美術解剖学の良いところの1つだろう。#人体素描

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へーペル=ジーゲンその2。最後に添付した表情筋の図は、下方に、口腔側から見た筋肉の配置が描かれている。現代の美術解剖学書のトレンドであるHow to draw本とは違い、解剖学に向かった教科書。#美術解剖学

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デュッセルドルフ応用芸術大学教授のへーペル=ジーゲン『造形解剖学』(1913)。人体素描から外形に影響しにくい横隔膜や目や耳などの特殊感覚器まで。解剖学の入門書に人体素描などが加わった印象の教科書。#美術解剖学

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フローゼとフランケル『人体の筋肉』(上肢1908、下肢1913)。筋肉に関する詳細な解剖学書で、解剖学の論文や研究でよく引用される。図版の一部がフォーの美術解剖学書(1845)からの引用。1,2枚目がフローゼ。3,4枚目がフォー。19世紀の美術解剖学書は、しばしば医学と交流が見られる。#美術解剖学

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ドイツの解剖学者ジークフリード・モリールによる『造形解剖学』(1924)。素朴な図版だが、情報が程よく咀嚼され、伝わりやすい。著者が解剖学に詳しいことがよくわかる。美術解剖学書は解剖学書から引用されるのが通例だが、この本は医学書(ベニンホフの解剖学書)に逆引用されている。 

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ミケランジェロ派に属するとされるエコルシェ。製作年代ははっきりしていないが、16世紀ごろとされる。19世紀に人気を博し、ゴッホ、セザンヌ、マティスらが作品として描いた。美術解剖学書関連ではブルジェリ(1831)とタンク(1957)が描いている。#美術解剖学

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サルヴァージュ『闘士の解剖図』(1812)の影響を受けた書籍たち。彫刻のスーパーインポーズ(内部を推測して描く方法)がほとんど。現代でもイギリスのCGアーティスト、スコット・イートンのワークショップなどで彫刻のスーパーインポーズを使ったトレーニングが行われている。#美術解剖学

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ジョン・マーシャル『美術解剖学』(1878)。ポール・リシェが教科書執筆の際に参考にした書籍の1つ。個人的意見だが、リシェの図版に直接影響を与えたのは本書ではないかと思っている。図版は、ジョン・カスバートが手がけた。#美術解剖学

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タンクの代表作は『形態と機能』全5巻組。粘り強く描かれた図にモチベーションの高さを感じていたが、ポール・リシェの弟子だった。#美術解剖学

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アルベルト・ロッリら「人体の構造(Struttura Uomo)」(2009-)。シリーズ本で、全3巻ある。イタリアの美術解剖学講師が複数関わって執筆した本。まだ他の言語で翻訳されてないけど、良質。バメス式美術解剖学の影響を受けている。#美術解剖学

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