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月明かりの下で、肌に咲いた薔薇は柔らかに脈打った。
「綺麗ね」
女は恍惚の表情を浮かべた。私は頷く。彼女の望みは叶ったのだ。
「ほんものはいつか枯れてしまう。だから美しいにせものが欲しいの。永遠に朽ちることのない…」
沸き立つ血が、白い花弁を鮮やかに縁取る。
#ナイトレーベンのささめき
「ほんものの天使なんていませんよ。私は、にせもののままで、いいです」
幻想は幻想のままでいるといった。
そんなものかと納得して、俺は部屋を後にした。
部屋には姉のギターと、にせものの天使だけが残った。
#型月作品の中で好きな文を挙げてけ