「考える」と「描く」の時間配分について

「作画時間の半分は資料探し」だと教えてもらったことがあります。

半分は言い過ぎだとしても、1枚の絵を描くには判断材料となる資料が結構必要です。
4時間で絵を描くとしたら、1時間は資料探しに使っても良いかもしれません。

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色を制限することについて

僕は絵を豪華にしたくて扱う色を増やしていく傾向にありましたが、配色の勉強をするためには描く前に扱う色をイメージして、色を制限して使うことが有効だったと思います。

聞いた話では、配色の上手な人は使わない色を選ぶそうです。

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地塗りについて

白い背景に色を塗ってから絵を描き始めると、色に深みが出やすいです。地塗りと言います。

青や緑がメインの色になる絵の場合は暖色で地塗りすると、補色の効果でより鮮やかに見えます。
簡単に試せるのでぜひ。

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ハードルを下げることについて

背景イラストは作画に時間がかかります。最初は画面を埋めるのに精いっぱいで、まともに描けませんでした。

「描けそうなものを描く」ことは大事だと思っています。最初はこんな壁と窓など、ハードルを下げて描くのはどうでしょう?

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ノートについて

僕が描くときに大事にしているのが、ノートに「描きたいもの」をメモして、伝えたい事を明確にすることです。

そうしないと、描いているものが途中で「描けそうなもの」に変わってしまい、仕上げることが目標になってしまいます。ノート簡単なのでぜひ。

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凹凸の見え方について

光が強く当たったところは、表面の凹凸があまり見えません。凹凸がよく見えるのは、光とカゲの境目になります。

「境目~暗いところ」には質感を描き込んで、「光が当たった明るいところ」は省略して描くと、画面が見やすくなると思います。

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中遠景の仕上げ方について

光の向きを意識して斜めのタッチで陰影を描いていくと光源位置が分かりやすく仕上がります。
表現としても気に入っています。

主にはしっかりと描きすぎなくて良い中遠景の仕上げで効果的なので、良かったら試してみてください…!

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デジタルの作画について

絵の仕上げ段階では、細部を拡大して描き込んでいきます。
ですが、拡大して一部だけを描き過ぎると、離れて絵を見たときにバランスが悪くなってしまいます。

ときどき手を止めて、全体を見る時間を作ると良いかもです。

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モノの見え方について

モノの色は、固有色だけで見えることはまずありません。

特にカゲの部分は、草や空など周りの色が影響します。
ベースとなる固有色に「影響する周りの色を混ぜる」という意識を持つと、僕は考えやすくて良かったです。

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距離感について

近景・中景・遠景という3段階に分けてレイアウトすると、とても描きやすくなりますし、見やすい絵にもなると思います。

距離別に描き方も工夫するようになり、面白いですよ。

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下地について

緑色が主な絵なので、下地に赤を塗ってから描き始めました。緑色で草を描いた隙間から見える赤が、良い感じに色の深みを出してくれます。

下地が補色関係の色に近いほど、コントラストが効いて活き活きと見える気がします。

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ラフについて

ラフの目的は、頭の中のイメージを出してしまうこと。僕はここでしっかり目に時間を使います。

最初から丁寧に描き始めてしまうと、まずい所を直すのが大変に難しいです。
ザクザクと描いて、イメージと違ったら何度でも描き直すことを大事にしてます。

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質感のコツについて

どれくらい周りを反射するか…という違いで質感を描くと、描きこまずにそれらしく描けます。

暖炉を組んである石と、その溝に埋めたセメントっぽいもの。
反射率の違いで途中から明るさが逆転してます。これが上手く描けたとき最高に楽しいです。

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ハードルの用意について

岩 → 木 → 水 → 組み合わせて描いてみる…といった感じに、自分で丁度良いハードルを用意してあげると苦手なモチーフの練習でも続けやすいですよ。

「描けそうなものを描く」ことは大事だと思っています。

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屋久木先生のエソラ流で岩を描く練習をしてるんだけども、二回描いてこんな感じ。
1枚目が2時間、2枚目が2.5時間かかってる。
別に岩単体をめっちゃ上手く描けるようになりたいわけじゃなくて、なんていうか、背景画のコツみたいなのを掴みたくて練習してる感じ。地道にいこ~っと

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カゲの使い方について

画面手前から奥に向かって カゲ→光→カゲ→光 と、明るいところと暗いところを交互に作ると、絵の中に奥行きを出しやすいです。

奥行き表現の道具の一つとして持っておくと良いかもしれません。

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やる気の出し方について

何かの本で読んだのですが、人間の脳は作業を始めてからやる気が出てくるつくりをしているらしいです。

描くものが多くて大変な絵でも、決めた時間に「とりあえず5分だけ…」と始めてみると、なんだかんだ楽しくなって進めれたりするかもですよ。

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判断することについて

絵は手ではなく頭で描く…と、教わったことがあります。
判断力は描く力に繋がっていると思ってます。

正解をぱっと描くことは難しいです。
でも、描き出してみて「これは違う」という判断は訓練してできるようになると感じています。

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グレーについて

この絵の赤(炎の色)と青(空気の色)のように、彩度の高い色を意識的に扱うのはそんなに難しくありません。

大事な色が引き立つように、グレーに色味を持たせることが難しいです。
絵が上手い人のグレーは本当に美しいですよ。注目してみてね。

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色の温度感について

影色の「青」と遠景の「緑」を組み合わせることで、青がひんやりと冷たく感じます。

組み合わせをどんどん試して、自分に扱える色を増やしていきたいですね。
こういうこともノートに書いていくと楽しいですよ。

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