私は目が見えないわ。だから目隠しをする。
私は耳が聞こえないわ。だから耳栓をする。
私は鼻が効かないわ。でも鼻栓はしないの。だって可愛くないでしょ?
触れた感覚も味覚なかったわね。でもいいの。私は愛されてるから。

0 1



「ちょっと待ってて」
彼がそう言って急いで財布を取りに行気、かえってこなかったのがもう何日も前の事になってしまった。あの時の事を思い出しては、自分にイライラする。でも、もう怒るつもりはない。草葉の陰に隠れていないで出てくればいいのに

0 2