── これは非凡な物語 。

「初めて知った幸せという気持ち。慣れないせいで、笑顔と涙が混じって溢れる」

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── これは空白の物語 。

「生きていなかったようなものだった。美味しいものが美味しいことも忘れていた。綺麗なものが綺麗なことも忘れていた。周りのものに価値があることを、今だから理解できる」

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── これはいつか忘れ去られる物語 。

「シアを知ってる人はいつか死んでいくから。その時またシアを知る人が生まれたとして、その人も、みんな死んでいく。何が残るんだろうね。骨は拾ってくれなんていうけど、拾ってくれる人がいる保証ある?」

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