この間から梨木香歩さんの『海うそ』を読んでいる。とても静かな物語。南九州の離島の動植物や人の生活が緻密に描かれる。文中にアコウ(絞め殺しの木)が出てきて、国立科学博物館に展示があったことを思い出す。淡々とした文体が心地よい。

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海うそ(2014)/梨木香歩
昭和の初め、地理学者の秋野は南九州の島へ調査に赴きます。
近しい人を相次いで亡くした秋野にとって、豊穣な自然を有し、修験道の霊山があった島は、生者と死者を繋ぐ地でもあったのかもしれません。
50年後、島を再訪した彼が抱いた想いとは。

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< 岡崎みゆき 作品紹介⓸>素材:ウーリーナイロン、漂流物(甑島産)、麻、ラミーシテンレス
探す答えはまだ見つからないが、その過程で得た出会いは確かに自分の中に残る。
10年前に訪れた甑島の浜に打ち上げられた漂流物(漁業網)を使い、梨木香歩さんの小説『海うそ』の様子を柄にしています。

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昭和の初め、人文地理学の研究のために南九州の遅島へと赴く秋野。研究のために山の中を歩く秋野が発見したものとは。自然と人間の関係を描いた荘厳な物語。どこか懐かしく、恐ろしくもあり、なぜだかとても惹きつけられるのです。
https://t.co/fldbsAqVna
   

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過不足ない、確かで静謐な言葉たち。それでいて きらめく驚きも決して忘れずに、私は物語の芯へと導かれました。“喪失” と、そこから繰り返される “続き” の話。

画像本: 『海うそ』/ 梨木香歩/ 岩波書店

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