〈急〉

「えーと、ここをこうして…」
「何をしているんだ?」
「んー?…内緒」
何かの作業をしているヒイロ。ワカバが訪ねてもはにかんで誤魔化すばかりだった。
『ヒイロサンノアノ様子…モシヤ…』
「ハチ、心当たりあるのか?」
『ゴニョゴニョ…』

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〈破〉

「暇だナァー…」
窓から差し込む夏の日差しが強まってきたあくる日の事。王冠印の情報屋の少年は机に突っ伏していた。
「珍しいですね、レイさんが暇だなんて…」
お仕事の依頼が無いんですか?と聞くと、ゆるゆると首を振る。

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