嘘か真か、狂気か救済か。思考を遮断し信仰に縋り、不確実な奇蹟に翻弄される危うさ。父権社会の抑圧、禁断とされていた同性愛、人間の複雑な情と業を多面的に映し、時代も場所も越え現代へ通じる先進的メッセージを常に描き続けるヴァーホーベンの新たな傑作。無類の面白さ。

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右派の方が糞(※国粋主義,レイシズム等)の割合や純度が高いが、
少なからず左派,自称良識派もまた糞(※イエスマン以外は排斥するメサイアコンプレックス等)でしかない。



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『グレイッシュ』を読んだ。

DVをふるう父。祖母と母と私の確執。側にいてくれる教師と友人達。蛹から孵る蝶。
様々な場面が重なって色相となり、命の色を映し出す(挿画も非常に抽象的)。
母には誇りの奪還を、父には家父権からの降任を。それぞれ緩やかに示されるのは、現代的な温情かもしれない。

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様々な曲解を受け、勝手に性差や父権社会を論じられる凡庸な父親の嘆きを描いた突撃レーザーさんの新作オブジェ「あのねおっさん、ワシャかなわんよ!」です

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序盤のトライポッド出現からの無差別殺戮、成す術も無く逃げ惑う人々のシーンは圧巻。主人公一家がフェリーで脱出を試みる中盤までは言葉を失ってただ画面を凝視するのみだったが終盤の展開とオチはやや物足りず。
ダメ親父トム・クルーズが失った父権を取り戻すべく奮闘する姿は良かった。

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少年、男性が主人公の作品において、「父親殺し」って命題だとは思うんだけど、今のマーベルは殊更にこれが顕著なんだろうか。
それだけ社会に蔓延する「父権主義」への問題提起が急務で、しかもヒーローたちには「父親を殺した。さてどうする」な姿が求められている気がする

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2019年第2位は「シークレット・スーパースター」。夢を叶え母を助けようとする娘、不器用ながら娘の夢を支える母の姿に涙腺崩壊。男尊女卑、父権主義といったインドの闇が背景にあるが、アミール・カーンのコメディリリーフが緊張を和らげ、程よい重さで納まっている。必見!。

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