第54話に引用した山上憶良歌。口誦は藤原八束。
最晩年の歌なので後進に遺した激励歌ともとれますが…。
ここでは敢えて憶良の自分の人生へ投げかけた叫び、という描写をしました。

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さ男鹿の
萩に貫き置ける
露の白珠

あふさわに
誰の人かも
手に纏かむちふ
(『万葉集』巻第八・1547)

八束様の繊細な一面をイメージして

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