分断された高一族は上杉能憲や三浦八郎らにより暗殺
『太平記』は師直らを「血気の勇者」と称しており、その意味は「強さを誇示するが、いざ自分が負けると出家してでも命にすがる」で仁義の勇者と比較して批判している
逃げ若では勝ちを諦めぬ猛者でロスタイム突入ですが……

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この時、尊氏も師直らを「降参人のハゲと一緒に帰って噂されると恥ずかしいし」と邪険に扱ったともされますが、少なくとも『太平記』では上杉憲顕らの手で横入りが起きてる
その後、尊氏が師直暗殺にキレ散らかしてるの見るに、尊氏は関与しておらず直義の独断と考えられる

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【Tips】血気の勇者
打出浜での敗北後、直義と尊氏は高師直・師泰・師世の出家を条件に和睦
しかし直義は講和条件を守る気はなく、師直らを京への帰路で暗殺を目論む
師直達も暗殺を察知し、尊氏の傍から離れないようにするも、途中から横入りの軍が大勢現れ孤立した

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TVアニメ「逃げ上手の若君」より「北条時行」「亜也子」を模写して見ました!#逃げ上手の若君

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週刊少年ジャンプ連載中、松井優征先生の『逃げ上手の若君』コミック最新刊20巻献本頂きました、ありがとうございます。雫ちゃんが一気に面白くなるのがこの20巻。
七原は本誌カラーイラスト背景を時々お手伝いさせていただいてます😊
https://t.co/tc5Grms4iU

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今日は で「#逃げ上手の若君」2話の放送日。まったくGWのせいで二週間待たされたわ…w
ちらとアナログで姫君×→若君○ 描いてみたけど、まぁ私の事だし、似ないのは仕様です。
あとヘアスタイルがまだ把握できてないな。精進しよ。

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真言立川流へのこれらのレッテル貼りのほとんどは後醍醐天皇を「異形の王権」と見做したことによる歪みから発生しており、建武の新政の失政に起因した誹謗中傷の集合体です
怪僧と見られた文観の人物像も21世紀になってから改められ、今後正当な評価を得ることになるでしょう

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後醍醐天皇が立川流に帰依して文観を重んじたのは事実ですが、後醍醐天皇の失政によって立川流自体も凋落
立川流を邪教とする高野山によって経典のほとんどが焚書、細々と伝えられた教義も江戸時代の弾圧で断絶
今日の真言立川流で明確なのはその名前だけという状態になった

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立川流の本尊は髑髏で、その前で絶え間なくSEXをし続けるのが儀式というまあ邪教認定食らうのも仕方ないもの
ただ、最近の研究ではこの髑髏本尊の宗教と真言立川流は別物で、宥快と呼ばれる僧が意図的にこの二つを同一の宗教と断じて批判したのが今日の混同に繋がったとされる

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逃げ若武将名鑑【文観】
男女和合……即ち叡智(Hとも)を以て即身成仏に至らんとした真言立川流の怪僧
後醍醐天皇に仕え、彼の御仁にしばしば乱交パーティーを開いたという逸話があるのは十中八九このエロ坊主のせい
最近の研究ではSEX教団と文観は関係ないとの見方もある

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これだけ聞くと割と謎夢ですが、ちゃんと由来はある
師直は吉野攻略の際に金剛蔵王権現がおわす金峯山寺を、師泰は楠木兄弟との戦で聖徳太子御廟をそれぞれ焼いている
この夢を本当に見たとして神仏を恐れぬ高兄弟の悪行が集合無意識となって見せた夢…とも解釈できるわけです

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神霊も含めたサーヴァント軍の前に師直は「太子軍は小勢だからあっちから攻めよ」と割と冷静に下知しますが、金剛蔵王がこれに激怒
「あれを射て落とせ!!」と命じると、配下が射た矢が高一族全員の眉間を貫く
落馬寸前に目が覚め、この夢の記録は僧によって書き留められた

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『太平記』がたまにやる聖杯戦争展開で、怨霊楠木正成が南朝ドリームチームと平忠正・源義経・平教経の軍勢で戦う話を書いた前科がある
連合軍の内訳は神陣営が金剛蔵王権現と小守明神・勝手明神の夫婦神、聖徳太子陣営が太子とその配下小野妹子・蘇我馬子・跡見赤梼・秦河勝

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【Tips】戦神と歴史の偉人の連合軍
『太平記』「小清水合戦の事付瑞夢の事」に記された夢の話
打出浜の前日に師直の息子の師夏と配下の河津氏明が同時に見た予知夢
高一族が上杉軍を追い散らして進軍すると金剛蔵王権現と聖徳太子軍団が待ち受けていてボロ負けしたというもの

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ただ出家引退期間は短く、師直ら高一族が滅亡すると尊氏の元に帰参して関東平定に尽力しています
しばらくは関東を中心に活躍を続けた後、上京して歌人として過ごすなど悠々自適の生活を送っています
薬師寺家はその後、管領細川氏被官や摂津国守護代として歴史に名を残す

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逃げ若武将名鑑【薬師寺公義】
高師直派の武将。小山氏の支流の流れで橘姓を継ぐもの
鎌倉府執事の高重茂の補佐として関東に下向して直義派の上杉氏らと対立
打出浜での敗戦後、師直の出家を条件にした直義との講和に反対して徹底抗戦を主張するも果たせず、失望して出家する

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佐久郡は「望月の駒」と呼ばれる馬の名産地であり、精強な武田騎馬軍の要となりました
なお信濃佐久で育てられた馬を京都に贈る際、甲賀が中継地点となりそこに分家が定着
甲賀忍者の筆頭格となり、武田信玄の甥の望月盛時に嫁いだ歩き巫女望月千代女は俗説ではその甲賀くノ一

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大雑把だが臨機応変という逃げ若のキャラ付けは、望月城を捨てながらも継戦した史実由来でしょうか
望月氏は南朝を支持し、室町幕府の下でも守護小笠原家に対抗し続けていく国人となっていきます
戦国時代には武田の侵攻で弱体化するも同じ滋野分家の真田氏の仲介で武田家臣に

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逃げ若武将名鑑【望月重信】
諏訪神党左軍大将
信濃の有力武家滋野氏の三男が佐久を継承して望月氏を名乗り、二兄の家である海野・祢津と共に諏訪神党に所属
中先代の乱では望月城を守るが市河氏の猛攻の前に落城。しかし後に再建されるなど、かなりしぶとい武将だったらしい

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さて、作中ではキラキラネーム扱いの「姫夜叉」ですが、女性で似た名前だと平将門の娘で呪術師の「滝夜叉姫」がいます
ただし彼女は江戸時代の山東京伝『善知安方忠義伝』が初出なので全く関係はありません
確かに鬼神の名を冠する強い女性の名は先進的だったのかもしれません

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