2018/徳間書店
咸宜園塾主・広瀬旭荘とその妻を描いたもの。暴急軽躁な旭荘を支える賢夫人・松子の言動が魅力的。
「風の音かと思いました」
「いや、戸を叩いたのはわたしです。それとも――」
旭荘の兄弟、儒学者広瀬淡窓、掛屋を継いだ久兵衛を描いた『霖雨』の姉妹篇。

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