「しかし、皆様無欲なものだ・・・・・・ これだけの代物を誰も気にも留めない」
『それが?』
「そう、ドクターQの遺産。No.100がとあるマッドサイエンティストから受け継いだ条約外兵装」
「お金になるの?」
『ええ、勿論』

2 9


「あ、バイクの傭兵さんだ。おじさん、おじさん。今市長がこのお店で傭兵なら全員無料だぁって言ってたけどどうする? 飲んでく? うん、おじさんも街を守ってくれたのは知ってるからさ、出来れば来て欲しいなって・・・・・・ どう?」

0 3


整備工場の片隅で彼は頭を抱えていた
「ああ~ホントに大変な目にあった…
イカレたハウンズの兄ちゃん捕獲して引き渡したは良いけど…
まさかバイク犠牲にするとは…
治す金出るか問題だね…」
彼は自称セプテンバー
この戦いの片隅で「バイクの傭兵」の通り名で呼ばれた男…。

2 13

戦場跡を探索する
「悪いな、ちょっと借りてくぜ…応急処置だが…なんとか動くな。
エグザマクスの互換性様様だな…
そう言えばマーセナリーズの祝賀会があるとか言ってたな…しばらく街でゆっくりするか…勝利の余韻に浸るのも悪くないな…」


1 9


「どうやら終わったようね。No11に礼でも言いに」
傭兵は祝勝会に顔を出そうとして…やめた。
(…直接は照れ臭いわね、メールにしましょう)

https://t.co/kyin9SD9AK

1 8


陽の降り注ぐオープンテラスで
二人は、どちらからともなく笑みを浮かべた……

1 6


「……ほらよ(ケースを差し出す)」
「ありがと」
そう言って、サアラは野菜スティックを齧る。
そんなやり取りが、今の自分たちが。
何故か、妙に可笑しくなって (続)

1 6



シトリー
『あら?通信……。わかったわ、エスコート位はしてあげる。
狼さん?『アイツ』に呼び出しくらっちゃったから、アタシは先に行くわね。名前だけ名乗らせてもらうわ。シトリー・アナスタシアよ。戦闘中にも言ったけれど、今度は酒場で会いたいわね』

0 2




ジョシュア
『ようやく終わったか。やれやれちょいとばかし無理させちまったな。エネルギーダウンしてら』

都市郊外の傍ら。堕天使は翼を休めていた。
その胸中で、名無しの亡霊だった男は、戦闘データをどこかへ送る。

1 9


「驚いた。本当にいるなんて。あと5年若ければ運命を感じていたかも」
つかつかと、マクシオンの貴族がその席に向けて歩いて来る。
「待たせた? まさか一日中ここに居たって口にしたら流石に驚くけど」 https://t.co/G3qQH1RkBz

1 10


「何故にホワイ、我々は交易都市Oの防衛部隊になっているのか?」
「市長が俺達の腕を見込んで雇ったからだ。傭兵である以上、罪に問われず金払いが良ければ。昨日の敵も味方になることがある」
「道理だけどさぁ! 限度があるわい!」

0 5


「なぁ、ハウンズ1。私達はついこの間までこの交易都市Oを攻める側だった」
「そうだな、だがそのコードネームは不味い」
「だって本名知らないんだもん、で・・・・・・ それは兎も角だ」

1 9


「遺髪は故郷に届けるけどさ、半分以上機械になった体は色々難しくて。こうするしかなかった」
白狐、いや白峰コウは手作りの墓を前にして手を合わせる。キリスト教の作法は知らないが、それでも祈れるだけ神に祈る。

0 9


「しっかし、あんな派手に機体を乗り換えて突っ立ってるだけってのは。流石に・・・・・・ ちょっとばかり拍子抜けだ」
交易都市Oで一番のホテルの最上階、その高級レストランの中で、紅蠍の記憶を持つ少女はため息をつく。

2 6

https://t.co/cIy9hZGHN8
「では、私は一足先にお暇を…左様なら、マーセナリーズ。それに今は眠る怨敵。次の戦場では…その美酒を味わうのは私達よ。うふふふっ…」
現れた時と同じように、《彩剣》は小規模なゲートに消えていった。

決着お疲れ様でした!

1 7

「ああ…お婆様も敗れたのね。げに恐るべきは、地球人の爆発力ということか…ふふ、良い教訓が得られましたわ」
最後の交錯の衝撃か、遅れて《彩剣》の仮面が砕け落ちる。
「いいでしょう。勝利の美酒に好きなだけ酔いしれなさいな。…今は、ね?」
https://t.co/GKSxWSC1rs

1 7


ライズ
『成ったか。終局でアイツが無茶をしていたが……、様子を見にいってやるとするか』

0 3


「――ああ、そうか。君が居たのか。No.0」
「はい、ですが。私がいなくとも。あなたは終わっていました。オーストリッチ、そして洸。あの二人には私のわがままを聞いてもらった形になります」
https://t.co/ykN2nekSCr https://t.co/HgiQ847tR1

0 9


「――はは、ははは。生き汚い。なぁ」
ハウンズ6の声から生気が抜けている。恐らくは操縦席まで弾丸が届いたのだろう。
「お前は、戦士ではないな。ただ、意地を張る事しか出来ん。不器用な―― 男で。ただ俺よりも、強かった」

0 8


「見苦しいなぁっ!」
あまりにも無作法な戦いに、そして何より倒せたと見限ってしまった己の未熟さに怒りながら。ハウンズ6は膝に力を入れる。狙いは操縦席、機動力を生み出す爆発的なエネルギーは確実に俊足兎の命を奪う。そう確信して。

0 6