PM4:00
一面に広がる爽やかな柑橘の香り。
「ほら!ようけ獲れたけん持って帰りさい。」
「ええんですか〜?だんだん。助かります〜。」
さっぱりした笑顔を交わしながら、
今年もご近所さんに幸せのおすそ分けです。



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26 82

PM2:00
職人さんってすごい。
「こっだどごさ、
 よぐ来らったなし。
 たまげっちまった、
 おめらも物好ぎだな。
 だげんじょも"あがべご"
 あづがってくっち、ありがとなし。」
バイヤーさんを労いながらも、
その手は止まりません。



illustrated by ico.

60 179

PM1:00
砂かけさんとお客さんの
話し声が聞こえてきます。
「疲労回復!血行改善!
 なんでも治るち言われちょん
 砂ん湯加減はどげぇな?」
「ありがてぇ〜わぁ〜。ちょうどいいでぇ。」
楽しい会話で
こころも温まります。



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17 75

PM0:00
大皿に並ぶ揚げたての天ぷら。
「ここのは絶品やきんなぁ。大将、俺はいつものやつ。」
「はいよ〜。いつもありがとう。ようけ食べてつかよ。」
この店のうどんが、もうひと頑張りする元気をくれます。



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29 109

PM5:30
「今年の牡蠣はどげん?」
「いつもありがとの。今年も大きゅうなっちゅうよ」
「あんたんちの牡蠣は絶品じゃけぇの。」
傾く日差しが静かな瀬戸内の海に反射して、
二人の笑顔を照らします。



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31 121

PM3:00
「はい、お疲れさん。
 着いて来てくれておおきに。」
「先輩のすご腕っぷりが見れて
 良かったですわ。」
「よっしゃ。ほなもう一件行こか!」
快晴に映える立派な天守閣が見送る中、
二人は次の営業先へ向かっていくのでした。



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38 100

PM0:00
特別な食文化は、
特別な時間をつくってくれる。
「名古屋めしは
 おもしろいですね。
 こんなの初めてだ。」
「こちらこそありがとう、
 いい話ができました。」
金の鯱鉾光る名古屋の街に、
新しい風が吹いています。



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22 69

AM10:30
雪かきに自分のところも、
他人のところもありません。
「わーりねみんな、
 ありがとね。
 もうちょこっとだすけ、
 気ぃ抜かねえでケガ
 しねえように頼んだて。」
寒い地域の人の心は、
冬に負けないくらい温かい。



illustrated by 青木宣人

47 151

AM9:00
その木が一人前になるまで約10年。
「おめが毎日丁寧に
 お世話すたがら、
 見でみやぁさくらんぼ、
 こだにきれいにおがってぇ。
 ほんてぇありがどなぁ」
その実は、育ててくれた人への
感謝の気持ちかもしれない。



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15 77

AM7:30
「そりゃ収穫したひじきかね。」
「ほうよ。今日は天気がええけぇ、
 天日干しにぴったりよ。」
「朝早うからありがとう。」
全て漁師さんの手作業で、ひじきが干されます。
この手間ひまが美味しさの秘密です。



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33 146

PM3:00
50度以上になる源泉。
温泉の効能を薄めず冷ますため
明治時代から続く湯もみ。
「私がさ、かんますのが好きなのは
 皆がいてくれるお陰なんさ。
 いつもありがとうね。」
ひとりではできない仕事。
感謝がチームをつなぎます。



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20 90

PM0:30
お昼どき、店内は
香ばしい香りで満たされていく。
「おめもさ、よぐも飽ぎずに
 うぢの牛タン食いにぐるよな。
 一枚サービス、
 毎度ありがとがんす。」
大将のうれしいの気持ちが、
おいしい一枚に込められています。



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27 99

AM11:00
「おらのリンゴが、
 こったなめんこい
 アップルパイになったんだぁ。
 まだ腕あげだんでねぁーの?
 どもどもありがとね。」
店内に広がる甘酸っぱい香り。
ありがとうの気持ちが、
2人の頬をりんごのように
赤く染めます。



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52 184

AM9:30
大きなイベントになると、
スタッフの数もそれなりです。
「ちょっとここ任せてもいい?
 Bゲートで人手が
 足りなくなってるみたいで。
 助かる、ありがとね。」
その連携はスタッフというよりも、
"仲間"のようでした。



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51 178

AM7:00
つやつやとした野菜たちが、
畑から巣立っていく。
「今日もよぐ採れだね。
 いづもいっぱいの野菜、
 ありがとがんす。
 はやぐ食ってもらいでね。」
つくる人と届ける人、
みんなのおかげで
今日の食卓ができています。



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34 119