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矢野を諦めまいと、アピールを始める春珂。
でも、それは予想以上に明け透けで……。
「この中の服だったら、どれが好き? どれを着てたら、好きかも!ってなりそう?」
「矢野くんが好きな小説なら、チャレンジしてみようかな」
「やらしー。転んだのを口実にして、パンツ見ようとするなんて」
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MEMORY
『三角の距離は限りないゼロ3』
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最終巻発売まであと5⃣日!
「――矢野くんが好きなの!」
「――ねえ、好き! 大好き!」
「――わたしと付き合って!」
「……だから、わたしと、付き合ってください」
それは、一か月前の告白の返事で。
「……なにか、欲しい」
「その……わたしと矢野くんが……恋人同士になったって、実感できる物……」
数十秒ほど黙ってから、秋玻は消え入りそうな声で言った。
「……キスしたい」
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「……かわいくありたいなあ」
「矢野くんといる間は……ううん、それだけじゃないな。それ以外の時間も、できるだけ、綺麗なわたしでありたいと思ったの」
#三角の距離は限りないゼロ
「だから、ずっとうらやましかった。矢野君に相談できる春珂が」
「……ねえ、幻滅したでしょ? 許せないでしょ?」
「……それでも僕は、秋玻の力になりたいと思う」
「だって僕は――君が好きなんだから」
それを受け入れる春珂。
もしかしたら……こういう関係を「本物の友達」と言うのかもしれない。
そんなことを思い。
ゴンドラが頂上に達したそのとき――。
「……ねえ、キスしようか」
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MEMORY
『三角の距離は限りないゼロ』
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最終巻発売まであと7⃣日!
周りに合わせるように、自分のキャラを演じてしまう少年・矢野四季。
けれど、それはどこか自分を騙しているような後ろめたさがあって――。
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――それは、確信に近い予感だった。
「……秋玻」
秋玻は今、どこかで無理をしている。
気持ちを隠して、笑みを浮かべている。
#三角の距離は限りないゼロ
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最終8巻発売まで
あと8⃣日!
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秋玻/春珂のルーツを探す旅の途中。
北の大地で、彼らが出会う人とは――。
#三角の距離は限りないゼロ