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新宅和音「浅草の幻影」。池袋の東武百貨店6階で開催されている「乱歩先生とわたし」展にてご覧いただけます。少女が持っている双眼鏡は、書肆ゲンシシャにて所蔵しているアンティークのオペラグラスです。オペラグラスは江戸川乱歩『空中紳士』に登場します。遠くに凌雲閣が見える幻想的な作品です。
「築地小劇場」。小山内薫と土方与志が結成した新劇劇団の光景を捉えた古写真です。演劇の実験室を標榜して、多くの俳優を育てました。現在もかつて劇場が存在した跡地には里見弴による碑文が掲げられています。劇場は東京大空襲で焼失しました。書肆ゲンシシャでは演劇の古写真を扱っています。
シシリー・メアリー・バーカー(Cicely Mary Barker)(1895~1973)による「冬の花の妖精」。イギリスの挿絵画家で、春夏秋冬をはじめとする「花の妖精」たちを描き続けました。ラファエル前派の影響を受けながら、花を子供として描き出しています。書肆ゲンシシャでは彼女の画集を扱っています。
中村岳陵による作品。静岡県出身の画家。大和絵の技法を根底におきながら、西洋の画家から影響を受け、ジャンルの枠にとらわれない多様な作品を描き出しました。第二次世界大戦の前に都市に進出していった働く女性たちの姿を描いています。書肆ゲンシシャでは彼の作品集を扱っています。
ニコラ・サモリ(Nicola Samori)による作品。イタリアの画家。ミケランジェロを崇拝し、ルネサンス期の絵画と同じ手法で描きながら、新しい表現方法を模索しています。身体、死や、性に対する恐怖に駆られ、絶望を制作の原動力にしています。書肆ゲンシシャではニコラ・サモリの画集を扱っています。
「別府大分芸術祭」より坂口愛子の作品。エコール・ド・シモンで、四谷シモンに師事し、球体関節人形を制作しています。繊細な顔立ちをした、澄んだ目をした少女の人形を手がけています。大分を拠点に活動しています。12/3(日)まで別府市公会堂にて開催中の「別府大分芸術祭」にて展示しています。
「別府大分芸術祭」より「死後写真」。棺桶に横たわる少女を撮影した白黒写真の上に、手彩色により色鮮やかに描き出しています。とても安らかな死に顔です。周りの花がちょうど十字架のように飾られています。12/3(日)まで別府市公会堂にて開催中の「別府大分芸術祭」にて展示しています。
「林静一」。『ガロ』に発表した同棲生活を描いた『赤色エレジー』や、ロッテが製造・販売するキャンデイー小梅のキャラクター「小梅ちゃん」のイラストレーションで知られています。女性を美しく描き出し「現代の竹久夢二」とも評されています。書肆ゲンシシャでは林静一の作品をお読みいただけます。