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「…それは私じゃなかった」
「あの日のあなたには、ヒト前での活動と
笑顔の練習もかねて宣伝アルバイトに行かせたわね」
「そうしたら、あなたったら…」
#らいおっさんジム
派遣社員は3年以上契約する場合、法律のルールに基づき正社員契約しなければならない
無論、抜け道があるのだ
2年11か月で契約満了とし、1カ月後に再契約をするというもの
自分は…その継続は望まない
だから最後の我慢をしようと心に決めたのだ
でも…だけど…
#らいおっさんジム
自分を見失いつつある環境の中で、日々のノルマだけは手を抜かなかった
"派遣"にとって"仕事をいただける"ことは"感謝"すべきことである
…それが派遣元の方針だった
そして見えてきた唯一の"希望の光"…それは
「雇い止め…か」
そう、3年で…まもなく契約満了となるのだ…
#らいおっさんジム
2ヵ月が経ち、念願叶って開発部へ配属された
意気込んでいる中、部署内の情報管理やデータベースの脆弱性が目に留まる
”この会社の役に立ちたい”と想いを貯めこんでいた自分は事細かに指摘と改善案を提示するが…
あっという間に煙たがれる存在となり…ここでも孤立してしまう…
#らいおっさんジム
ハラスメントが横行する劣悪環境の中で、ただひたすら耐える日々が続いた
責任感の無いチームに打ち解けることもできず
毎日自分だけが残業を繰り返す
それでも何とか自分に色々言い聞かせていくうちに、
少しずつ思考がおかしくなっていったのかもしれない…
#らいおっさんジム
2年半前…自分はこの会社に勤務できるようになった
いくつもの研修をクリアし、夢に見た職場で働けることに心躍っていた
…が、初めての配属先はなんと重労働だった
先行きが不安だけど希望を胸に前向きに取り組むことにした…
#らいおっさんジム
網野さんの事情を聞く代わりに、バンガさんに自分の過去を話すことになった
ならば…自分が大切に持ち歩いてる物を彼に見せる
自分は語る、網野さんと出会うまでの「自分」は…生きながら死んでいたのかもしれないと
#らいおっさんジム
ジムの宣伝方法は、広告を挟んだティッシュを駅前で歩行者に配ることだ。
ジムトレーナーの落としたティッシュを拾い、網野さんは思いを馳せる。
「あの日…僕らは出逢った」
#らいおっさんジム