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と、今まで聞いたことのない大きな声で彼……工藤 真也くんは、言った。
「君には分からないよ、大切な人がいない君には……」
そう言ってから、ハッとした。
泣いていた。そうだ……いつも余りにも冷静で大人びているから忘れがちだけど、彼は小学生なんだ……
「ちがう、ちがう。瑠似菜は生きてる、生きているんだ……」
「…………!………………!!」
……うっすらと、声らしきものが聞こえた後にバチーン、と手のなる音。
「しっかりしてよ!ニノマエお兄さん!!君がそんなんじゃ、瑠似菜お姉さん……死んでも、死に切れないよ……!!」
スギハラ
「……一理、ありますね。でも最も怪しい容疑者に代わりは」
一 彫攦・反論
「それ……本当にいいのか?」
反論:確かに自分にアリバイは無い。ナイフは護身用に倉庫にあったものを取ってきただけで犯行に使ったものではない。
何より裁綺くんを殺す理由が無い。
「そんな、なんで?……なんで!?」
悲痛な叫びを、問いかけをしながら泣いていたのは超高校級の人形師さんの城島 綺乃さん。
それも、その筈だ。
もし、僕が同じ立場だったら、同じように……
……愛していた人の死を嘆くだろう。
1章シロ
裁綺 剣(超高校級の検察官)
ー(にのまえ)さんは神楽さんと、裁綺さんと城島さんがお付き合いなさっているようです。
また菊石さんは、裁綺さんの相談相手をなさっていたり。最年少である工藤くんに、色々なことを学ばせているようで元超高校級の選抜条件の「生徒の中の先生」を体現している方だなと感じております。