機関精神史(東京文フリ西3・4ホールE-61)さんのプロフィール画像

機関精神史(東京文フリ西3・4ホールE-61)さんのイラストまとめ


精神史(Geistesgeschichte)を体現する魔誌『機関精神史』。最新5号は「特集:マニエリスム漫画の冒険」。中条省平四万字インタヴュー「破壊と熱狂の季節ーマニエリスム漫画と1968年」掲載。2023年5月21日東京文フリにて200部神速で完売。通販=知のウーバーイーツはやってません。🐪ポストはランシブル。
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キャサリン・ダナムからの影響を軸に土方の「黒さ」の人種性を再検討しつつ、有光は日本に長期滞在したダナムの「黒さ」自体も再定義されていったことを論証する。そして、両者のアフロ・アジアン的相互交流の歴史と可能性が、トラジャル・ハレルによっていま再び注目を浴びていることが示される。

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1935年11月12日日比谷公会堂で披露された江口隆哉と宮操子の舞踊のパンフレットに「ニグロの彼と彼女」という黒人舞踊の演目がある。戦前のモダンダンスと黒人舞踊の関係が興味深い。土方巽の師増村克子は江口隆哉門下だった。🐪

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アントン・セダー(Anton Seder)によって1896年に描かれたDas Thier in der Decorativen Kunst (装飾芸術の動物たち)はナチュラル・ヒストリーの博物図譜が世紀末の装飾芸術化した図案集。実在した生き物と非在の幻獣が混在した想像動物博物館でもある。百年前のモンスターデザインブック🐪

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肋骨レコードの本(X-Ray Audio: The Strange Story of Soviet Music on the Bone)を作っている出版社STRANGE ATTRACTORが、スゴイ。見過ごされたものしか扱わないとコンセプトを掲げ、ユニークな企画を連発!🐪

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フランス百科全書からプリニウス博物誌へと遡る「クリスタル」の定義。ヘーゲル、バシュラールの結晶哲学。ベローからマラルメを経てポンジュやカルヴィーノに至る結晶文学。カントからブルトンに至る結晶美学。スタンダールやラスキンが結晶に見た徳。ヘッケルの結晶生命論。

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ルーク・ハワード(Luke Howard:1772-1864)によって雲のかたちに、層雲や積雲と、名前がつけられ分類されてた同時代に「風」を描くことに夢中になっていたのが鈴木春信(1725-1770)や葛飾北斎(1760-1849)であれば浮世絵を「気象学」(メテオロジー)の角度から眺めることができるのではないか🐪

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両国の花火を描いたはずの小林清親の絵が古代ローマの将軍レグルスが失明した光をターナーが描いた絵とまったく同じで、江戸の面影を写生したなんて出鱈目だ、と気づけるようになったのは朝カルで先生のターナー×漱石の名講義を受けたからでした。ピクチャレスクをお祝いします🐪 

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ラグビーは抽象的な肉体のスポーツに見える。丸みを帯びた肉体が無造作に絡み合うからだ。とりわけ画家の目にはそううつってしまう。アメリカのBenton Murdoch Spruance (1904 - 1967)は交通渋滞や、満員電車など、密集したフォルムを見つける優れた眼を持っていた🐪

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