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「俺の名前はボルト。ここ、物理地方の王様かつ、理科の国の王様さ。で、君の横にいるのがジュールで、俺の息子」
(ボルトとジュールか……)
なるほど、物理地方らしい名前だと俺は頷く。それにしても、ジュールの父親にしてはボルトは随分と若く見える。
#物理事変
しかし、あともう少しで門をくぐれるというところで男がこちらを振り返った。
「……お客さん、入るならもっと堂々と入ってきて下さいよ」
そう言って男が俺を見て笑う。眠たげな顔をしているが、意外と気配には敏感らしい。俺は見つかったことに内心舌打ちをしながら男に声をかけた。
#物理事変
しばらく俺とそいつがにらみ合うようにお違いのことを見つめた。何も言わないそいつに焦れて再び口を開こうとして、そいつが手に持っているものに目が行く。それを見て、俺は思わず目を見開いた。それは、最近教頭に頼み込んで購入した真空放電管だった。
#物理事変