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高谷守さんのイラストまとめ


「無人島に行くなら何を持っていく?」と聞かれれば、迷わず「歴史年表と歴史地図に歴史事典!」と答える根っからの歴史フェチ。40代半ば頃から美術史につかまり美術検定を受験。2010年1級合格、アートナビゲーター称号を取得。
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シスレーの光、ピサロの暖かな日差し、モネの波の騒ぎ、セザンヌの量感。いずれも画家が感じた生気に満ちたリアル。#アーティゾン0320

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橋本雅邦・狩野芳崖から山口蓬春・鏑木清方まで続く日本画、高橋由一・本多錦吉郎から萬鉄五郎を経て佐伯祐三まで至る洋画。これまで学んだ知識を総動員してひとつひとつの作品とじっくり向き合い隣同士に作品が並べられた理由を考えながら「『近代』を意味あるものとした」足跡を探りたどっていった。

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元々小規模な展示室内にはスケッチを含めてもわずか54点の所蔵品が展示されるのみ。展示冒頭のパネルに次のようにある。

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先週土曜日に国立新美術館で観た『ブダペスト』展に所蔵品を多数出品していたブダペスト国立西洋美術館から優れた作品がいくつも出品されていた。例えば、ジョルジェーネ《青年の肖像》、ベラスケス《宿屋のふたりの男と少女》、ヤン・ブリューゲル(父)《堕罪の場面のある楽園の風景》などだ。

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ヤン・ブリューゲル(父)やヴァルトミュラーの風景画は息を呑む緻密さ。

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特に強く印象に残った作品が2点。《座る画家の姪》(1931)とドラン《美しいモデル》(1923)。どちらも、フォーヴィスムの画家として分類されることの多いドランが、1921年のイタリア旅行を機にアカデミックな作風に回帰した後の作品だ。

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スーティン作品の出点数も多い。ここではこの画家らしい捻じれ歪んだ風景、屠畜体、気弱な陰翳ある人物が並んでいる。

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ピカソ作品のコレクションは新古典主義の作品が主体である点が珍しい。夫ギョームが集めたキュビスム作品を妻ドメニカが売却。現在キュビスム作品は2点が残るのみ。これらから窺うにギョームの作品嗜好もなかなかのものではなかったかと思うのだが、ドメニカの保守的な好みに合わなかったのだろうか。

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このコレクションの形成は少々変わっている。20世紀初頭のパリで自動車修理工から身を起こした画商ポール・ギョームが収集したコレクションを、辣腕の妻ドメニカが夫の没後に売却・入替えして改編、更にフランス国家に譲渡し再婚相手の名を合わせ冠したコレクションとして同館に収蔵されたものという。

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ゴーガンのコーナーでは謎めいた《テ・レリオア》と《ネヴァーモア》の2点が異彩を放つ。

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