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エレベーターに乗り込み、地下まで運ばれる。ガタンと古めかしい箱は音を立てて目的地へとラウラを運んだ。 次々に人は掃けて行く、今回は自分じゃなくて良かった。なんてそんな目線がラウラを突き刺し、堪らずに俯いた。
が、様子がおかしい、自分1人しかその場には残されて居なかった。
「…ぅ………そう、ですか。………では…美の欠片も無いぐらい、無様に散って頂きますっ……!」
ジニーは残りの弾全て使い切るつもりでトリガーを引き続けた。
「あ゛つっっ!!?!う……ぁ……あ゛………!!」
振り上げた刃はジニーの視界へと近づき………そして、そのまま眼孔を切り裂いた。
左目の視界が失われる。
ジニーは歪に上がった口角で乾いた笑いを吐き出す。
ずっと、私達はこの道化の手玉に取られていた。
恥じるべき過去だと言っていた額には傷一つない。そこ迄も台本の一ページだった。仲間、なんて謳って何一つも知らなかったのだ。
______四回戦後医務室への行き来。その間のほんの少しの記憶。
地下の医務室の横に、扉があった筈。
もたもたしている暇はないと、ネオは一人そこへ向かって駆ける。
「結局、なんの、仇も、うてなかった、けど、………ゆるして………くれる…?ふ、ふふ、あは、向こうに行ったら、けっ、こん、しよう、ね………」
「………っ……うん、約束」
そんなギャレンを見て哀れに思ったリリアはバラニーナのフリをして返事をした。優しい笑顔を向けてゆっくりと首を絞める。
リリアが近づき、トドメを刺そうとした時、ギャレンはふわりと優しい笑顔を浮かべた。
「……バ、ラ、ニーナちゃん、迎えに来て、くれたんだね…」
「っ……」
どうやらリリアをバラニーナだと錯覚しているらしい、髪の色が同じ白だからだろうか。朦朧とした濁っている眼で何処かを見つめている。
その瞬間リリアはニヤリと口元を歪ませた。
「ギャレンさんって…本当にひとつ覚えで、学ばないわね」
どういう意味だ、口を開く前に押し付けられた青薔薇のブーケ。噎せ返る程の香り。
胸に掲げた青薔薇のブーケ。奇跡を起こさせて、そう願い花嫁のブーケトスの様に空高くに投げる。本物の花嫁になった気分になれるこの瞬間がリリアは好きだった。