『オートマチック』
足を洗うと決意したその日にヒモに惨殺された娼婦の魂が一丁の拳銃に宿り、権力者の尻ナメ男を操って鬼畜どもの五体に血の華を咲かすというゴーストインザガンアクション！銃にブン回されてくるくる回転撃ちする斬新な銃撃戦が見ものです。殺人市長の世にも腐りきった表情も◎◎◎
『斬、』
わたしも人を斬れるようになりたい─
幕末動乱期、公儀に助勢するために隊士を募る男がとある寒村でひとりの青年を見いだすも…
腱の浮き出た手首と微かな金属音から伝わる刀の重みと息遣い。空疎な“大義”のおぞましさ。失ったものの代わりに手に刀をへばりつかせた男はどこへ行くのか…
『トリプル・スレット』
名前を挙げるだけで字数が尽きる、まさにステゴロエクスペンダブルズな格闘アクションですが、個々のバトルはそこそこ熱いものの全体的にはいまいち盛り上がりきらぬ残念作。おもしろいけど…ヴィラン側についたジージャーのとてつもなく悪い顔と死に様はイイ仕事をしてる
『ダーク・スター』
大宇宙をゆく探査船ダークスター号、その内部は異常に狭い居住空間に詰め込まれ仕事に嫌気がさしたひげ面たちの体臭で饐えた匂いを放っていた…カーペンター監督のたのしいSFコメディ。風船怪獣やしゃべる爆弾との激闘、最後はブラッドベリ。のんきなだけにしみ入る切なさがある
『マーダー・ミー・モンスター』
アルゼンチン謎ホラー。やたらと対称、特にMの構図が強調されますがしまいにはM字開脚の中心にあるものを雌雄混ぜ合わせたような“怪物”が登場。卑猥なシーツお化けみたいなさびしげな佇まいに”殺してくれ“と言っているのは実はこの“怪物”だったのでは？と思いました
『見えない目撃者』
警察学校を首席で卒業しながらも直後に事故で弟と視力を失った元警察官が少女拉致現場を”目撃“する。闇の中で闇を追うハードサスペンス！感覚を奪う犯人と、視覚以外の感覚をフル動員して挑む主人公が対になっていて大変熱い。吉岡里帆が◎だし西部劇のような最後の決闘も◎
『特捜部Q 檻の中の女』
未解決事件の担当部署、実質は刑事の墓場の”特捜部Q“にトバされたふたりの刑事が、腐っても消えぬ刑事魂という燐光を燃えあがらせる傑作ミステリ！
やり切れず割り切れないが残酷さは飛び切りの事件。重い空気をふたりの対照的な刑事の魅力が和らげる、心に染みこむ一本でした
『スガラムルディの魔女』
男尊女卑の銀行強盗たちが逃走中にいいたい放題女性をdisっていたら女尊男卑の魔女集団にボコスカにされるというブラック魔術コメディ。アレックス・デ・ラ・イグレシア監督。いつもの粘着質な黒みは少なめですがほがらかに笑える１本です。良い意味で狂ったビジュアルの宝庫
#理由もなく好きな映画の１シーン
｢バットマン｣でヴィッキーがジョーカーのスーツの上から連発でキスするシーンが全体に好き。中でも途中口にゴミが入ってうぇっとなるとこ