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相棒である彼の意志を継ごうとする彼女の目に、モノコットのような冷たさなんて無い。
望月「だから…英雄ってのも、悪くないかもな。」
神無月「ハンカチ落としましたよ!」 そう呼びかけて、小柄な軍服姿の女性にハンカチを差し出した。
相変わらず寝坊して、時間ギリギリの電車に飛び乗ったあの日。 「ギリギリセーフ…!」 蓮見「うえ〜、汗かいちゃった…炎夏、シート持ってない?僕スプレーしか無くってさ。」
八岐「恐怖だよ!それが皆を支配して、コロシアイをさせた。他者を傷付けてでも恐怖から逃れようとする心!絶望的で最高でしょ!?」 そう言って、その場で腕を振り上げた。
久喜「塗り潰されてた車掌さんの手帳をダメ元で透かしたら見えたんだ。蛇神の才能欄に【英雄】って。」
八岐「ああ…やっぱり良いね…そういう顔が見たかったんだ…!」 吐息混じりの声で言う。
八岐「ボク、悲劇のヒロインに見えた…?」
首輪が鷹羽くんを掴み、言葉を全て言い切る前に引き上げられる。 鷹羽「か、かがち…」
一息に縫い目を裂いた。