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私が唾液を呑んだのと同時に、指揮長の人差し指が先程声を掛けた隣の青年を指した。一気に視線が集まると、本人は人見知りなのか何なのか、顔面蒼白と云う言葉がぴったりな程に青ざめて、俯く。
「やぁ、駄犬共!」
「……へ?」
思わず飛び出た間抜けな声に、少しの視線が集まって慌てて口元を抑える。周りを見ると、端で見守っていた指揮官であろう方が、額を抑えて居る。……聞き間違いでは無いのだろうな、あの反応だと。
待機室に着いたのは朝礼の五分ほど前で、既に多くの隊員が集まっていた。既に友人だったのか、それとも今此の時間で親交を深めたのか、小さく会話をしていたり、手元の手帖(てちょう)を眺めて居たり、植物を愛でる人が居たり、各々自由に過ごしていた。