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ハハハ……。ちょ、こいつめっちゃ登るし。そっち登れ、ほれ。
つーか、自分のクチもあやしい俺らがペットとか。
……ん? 俺たち自体がリリーのペットみたいなもん? やかましいわ。
でも……ありがとうな、バクシー。フフ、でもよう、こういうのってふつう子猫じゃね? ハハ……誕生日か。
うん。誕生日プレゼント。
これからの季節、寒くなるべ? 寝るときに湯たんぽ代わりになるしー。銃のホルスターとか靴、かじりゃがるネズミをとってくれるしー。なによりなにより、かわいいべ? な。な?
ちょうど、俺とジャン、お前のぶんできれーに毛並みのそろったのが二匹いたから。な?
いよう、って。……この、アホっ。あんま、人前でくっつくな……。
……お? おっ、お。
って、なんだよ? このねこは……? うお、めっちゃ登ってくる、めっちゃゴロゴロいってるし。
な、なんだよう……このねこどもは。なんかでけーし、リボン付いてるし。
バクシー、まかさこいつら……。
んんん~? なんだなんだァ、この人混みはよ? バナナのたたき売りでもしてんのけ、ショバ代取るぞコルァ。
いよう、ジャン! ハッピーバースデー、トゥー、じゃあああん!
ちょ、そこ退けランドセルカバー。
よっこらせっ、と。ジャン、誕生日だぜ誕生日!俺の、おまえの……誕生日!
ンフフ~
オイオイ、おい。落ち着け、両手見せろ、ヴァルター。……よし。
いよう。わざわざ、来てくれたのけ。……ありがとうな、ダーリン。
ベルナルド、サンキュ。うほっいいケーキ。
ヴァルター、ありがとうな。「影をなくした男」? おー面白そう。
さて、皿とナイフをリリーに借りてこねえと。
「……おや。まだ幹部筆頭、だったのですか。とっくに組織を乗っ取り、ボスになっているものと」
「誰かと思えば。そこに居たのか、そろそろ俺も老眼鏡が欲しいな」
「背丈は関係ないでしょう、背丈は。……周回遅れの技術屋は黙っていてください」
「ほう……」
「……」(45口径の装填音)
誕生日おめでとう、ハニー。……元気にしているかい、ジャン。
……昔のように、ジャン。おまえの誕生日にはいつでも酔いつぶれられるようパジャマに着替えて、ベッドで飲んで騒ぎたいものだね。…また…
さて。誕生日のケーキだよ、ジャン。
こいつを切り分けてくれ。……俺たちの、俺のジャン。
……。そうか、10日か。そうか、もうそんな日か――
ジャンカルロ、達者にしているようだな。お前と、ロックウェルの報告は受けているぞ。そうか、おまえの誕生日か――
往く道は別れてしまった、互いに誇りを失った、もう元には戻れん……だが、ジャンカルロ、俺の息子。……愛しているぞ。
……。うむ。ジャン、誕生日だったな。そうだったな。
まさか、こういう日が来るとはな。
生きているというのは不思議なものだな。いろんなことが、ある。いろんなことが――
まずは、祝おう。おまえの誕生を。
ジャン、あとで……話そうか。リリーがな、ジャスミンの花のお茶を入れてくれる……。