//=time() ?>
「おかわりだ!」
そう言いながら澪にお茶碗を突き出した。
「十香、あまり食べ過ぎないようにね」
「うむ!」
「十香、返事は「はい」でしょ」
私はこの生活が続けばいい。
今はそれだけで十分。
◇
崇宮家はいつも騒がしい。
リビングではファッション雑誌を読む万由里と食事中の
二階から鈍い音がし、万由里はファッション雑誌から視線を天井に向けた。
「あ、お父さんに女王の一撃が入った」
「シン…大丈夫かな…」
真士の心配をしながら、朝ごはんを食べる十香の迎えに座った。
うちの末っ子である万由里は、クーデレというものらしい(士道が言っていた)。
天然の金髪のせいで何回も学校から黒に染めろと言われている。
現在も金髪のままモデルをやっている。私達の自慢の娘だ。
士道は、昔からよく手伝いをしてくれている。料理の腕は既に私やシンを越えている。
なので夜は大体、士道が作っている。
最近、万由里と天香がシンと士道の下着を自分達の下着と一緒に洗うなと言われ口論の末、天香がトドメに「洗われたら子供ができる」と言いその場は静まった。
十香は、いつも明るく誰とでも仲良く出来る子だ。出来れば、もう少し勉強ができればいいんだけど。
それに十香は、とにかく食べる。そのせいか、六人家族なのに十人家族並に食費がかかっている。もし、好きな人が出来たら……。
名前は男の子の方を士道、女の子の方を万由里と名付けた。
「皆、無事に産まれてきてくれてありがとう」
母になって私は実感した。
命の温もりを。
◇
~澪日記~
五十七ページ
私達の子供達は成長し、今では皆、高校生となった。
天香は、いつも気が強く、怒りの器が小さい。