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霊的な能力がある叔母に占って貰うと「あんたは、そもそも生きていない」と言われ、びっくりして起きた暑い朝。長く生きてると、夢の中は故人でいっぱいである。
昔初めて金縛りにあった時、宇宙人に囲まれ、触られそうになったので恐怖の針が振り切れた。
何故宇宙人と気付いたかというと、UFO型のバルーンが部屋に浮かんでいたからである。
遠い昔、ラジオの深夜番組でアランフェス協奏曲が流れていて、聴いていると魂が抜けた自分が見知らぬ街を彷徨っているようで、これが離人症かと思ったが、ただ空腹で貧血状態になってただけだった。
七月の初め、度はずれに暑い時分の夕方ちかく、一人の青年が、借家人から又借りしているS横町の小部屋から通りへ出て、何となく思い切り悪そうにのろのろと、K橋のほうへ足を向けた。
毎年夏には『罪と罰』(米川正夫訳)を読む。
※ソーニャのイメージ
音楽は をりをりに 海のやうに私をうばふ!
あをじろい わたしの星にむかつて
はてしない霧のふかみに また ひろびろとした空のなかに
わたしは帆をあげてゆく
ボードレール 大手拓次訳