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遠い星に「生きてるか」と送っても、返事が返ってくる頃には、こっちはとっくに死んでいる。過去でも現在でもない時間が星の数ほどある。時間は交換して初めて自分のものになる。「未来」という時間は無い。
時間も空間も最小単位はある。ここから分かるのは宇宙は有限であるということ。またエネルギー保存則に従うのだから、相互作用によってやりとりする(重力子のように)。だから時間は消費するものではなく、相手と交換するものである。
読書は一種の悪徳なのだ。私たちがつねに強烈な愉悦感をもってたちかえる習慣、そのなかに逃避し、ひとり閉じこもる習慣、私たちを慰め、ちょっとした幻滅の憂晴らしともなる習慣、そういった習慣がすべて悪徳であるように。
清水徹『読書のユートピア』から
むかしの恋よ 愛する猫よ
わたしはひとつの歌を知つてる
さうして遠い海草の焚けてる空から
爛れるような接吻を投げよう
ああ このかなしい情熱の外 どんな言葉も知りはしない
萩原朔太郎「怠惰の暦」より