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14.翡晶
主我の恋人。万象すべてを宿す世界樹の化身。だが、自我を持つ存在としては空虚の極みにある女。望めば好きな相手に神にも等しい力を与えられるが、その能力が自身を満たすことは永劫にない。おのれの力によって他者を歪めることを望まず、愛する者が存在を全うして消え去るのを見送ってきた。
13.主我
本編の遥か未来で主人公を張る男。人智を越えた美貌と頭脳を誇り、不老不死の身も手に入れている。その名は「意識・無意識・自我・超自我のいずれも支配者たりえぬ絶対の人格保持者」との意味をこめ、恋人が付けたもの。極めて適確な命名だが、それ故の不変性が時に彼と恋人の双方を苦しめる。
12.加賀知
石斎の若き日の姿。末期に及んで自宅ごと屍を焼いた石斎もロックだが、それに輪をかけてロックな人生を歩んだ若人。京の大半を焼いて懲りもせず、掟に背いて里抜けをカマし、江戸で花街に身を沈めたりする。嫁に死なれて自棄を起こし、手当たり次第に女を喰ったりもした。女に研がれた半生。
10.真人
本編には出てこない番外編組。水無瀬の甥にして養子。惚れた彼女を鬼と変えるのが嫌で逃げだしたヘタレの半人半鬼。そもなまじの鬼より強く猛々しかった養母が彼にはどんな風に見えていたのか。感性がナチュラルに鬼目線なので割と人の判断規準と乖離がある。笑いながら頭骨を破砕できる系男子
9.華月
本編では遥か過去に消え去った女神。月と調和を司る女王。雷閃が唯一、心からの敬愛を捧げた女。ひとりの男の人生を狂わせたという意味においては立派な魔性。ただし、その自覚はない。そも雷閃に惚れられていた自覚すらない。ひとりでも生き残って欲しいという祈りが彼を地獄に突き落とした。
7.華燿
本編ヒロイン。影が薄くてもヒロイン。鉄板の記憶喪失キャラ。そもそも物覚えが良かったかも怪しい女。割と懲りない。そしてメゲない。本当は主人公にしておきたいようなキャラだが、本編がダーク・ファンタジーである都合上、義心あふれる彼女は脇役の憂き目に遭う。忘れられがちだが総司令。
6.騰蛇
水無瀬の忠実なる僕にして式神。一時は彼女の影も務めたことがある。愛する主とひとつになりたいLOVE PHANTOM。ただし彼の中身は無数の害獣毒虫が蠢く混成型動物霊なので、そんな有象無象に主が紛れるなんて耐えられない。主の敵は焼く、主の夫も焼く、おのれも焼き尽くす。骸なんて要らない。
5.水無瀬
本名・藤神祐子。主人公に対する雇われ女教師(サリバン先生)、のちの傲嵐の嫁。鞭どころの騒ぎじゃなく修行で一成を殺そうとした畏るべきスパルタの女(比喩)。夫になろうとする男には洩れなく血も涙も絞り尽くすような苦難を与えているので生まれながらにその手の女神だったのかもしれない。
4.傲嵐
主人公に寄生していた妖獣。当時、正気じゃなかったことを割り引いても、かなり一方的な理屈で3歳児に取り憑いた。しかし、そもそも人の話を聞かない幼児に対しては適切な処置。惚れた女も「旨そう」、気に入った相手も「旨そう」、ブチ殺したい敵も「旨そう」の万年語彙不全。獣ですから。
2.カーシャ
本編主人公の幼時の姿。自分は立派な男の子だと知っていながら免疫のない流浪人オヤジを幼女地獄に引きずり堕とすあたり、天然の魔性と言えよう。だが、本人に堕とした自覚はない。しかも相手が人だとすら思ってない。あなたクマね! で、あとは聞いてない。まぁ、5歳児ってそんなもの。