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「さて、私も行くとするか」
消滅してゆく主犯の姿を最後まで見届けようとせず、出口である渦の方へ歩もうとする
「【狂人】殿」
呼び止められ、足を止める
されど振り向かない
「ラリー=ホワイト…『彼女』の事を御願いします」
男の願いを聞いた名無しの女
ただ片腕を上げて渦の中へと消えた
そんなやり取りをしていると遺跡の如きゲート制御施設の空間が、変異が起きる
「どうやら…変異が始まったみたいだな」
空間の動きをみてジェーンは冷静に回りをみる
「【彼女】の学習能力は…侮れませんね…」
【彼女】の力に更なる関心する
既に下半身は霧散し、少しずつ頭部に迫っていく
そしてラリーは、渦巻く空間へと入っていった
空間は少女が入ると波紋を作りやがてまた同じ渦の形を作る
「律儀だねぇ…」
少女の迷い無き姿勢に半ば呆れるジェーン
「それが、彼女の美徳でしょう」
「…ま、あの子が通れたんだ『本物』の出口で問題なさそうだ」
「【狂人】殿はお人が悪い…」
「ふ…確かに…」
ラリーの返しに共感する
「…まぁ、やり残した事も色々とあったし…貴重な体験…て、言えば良いのか解らないけど…そういうのも出来たし…まぁ、気楽に生きていきます」
曖昧な返事、されどその言葉に
消え行く男は満足する
「それと仕事の依頼、承りました❗」
敬礼して答えた
「ラリー=ホワイト…貴女は私達に関わった事で命を落とし、私達は貴女に新たなる生を授けた…その新たなる生が充実したものである事を祈ります」
左足が霧散する
「そんな状態になのにこんな言い方するのも何だけどさ」
頭をかきながら答える
「一回死んだのに充実ってのもどうかと思うんだけど」