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植村恒一郎さんのイラストまとめ


ツイテツ(ツイッタ哲学屋)です。群馬県立女子大名誉教授、日本時間学会名誉会員、西洋近代哲学、ジェンダーを研究。著書『時間の本性』(2002勁草書房、和辻哲郎文化賞受賞)、訳書カント『視霊者の夢』(岩波版全集3)。座右の銘「ミューズよ、戦(いく)さを退け、友なる我らと踊れよかし」(アリストパネス)。左翼リベラルです。
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[今日の絵] Aegidius SadelerⅡ: Head of Christ 1598
エギディウス・サドラー2世1570~1629はオランダの画家、若い時はデューラーの絵の模写ばかり描いた、それほどデューラーは模範とされていたのか、この絵はキリストで視線は鋭いが女性のように美しい、右上にデューラーの署名、元絵は残存しない

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[今日の絵] Serebriakova : 布地の漂白 1911
女性たちは厚い布地の漂白作業をしている、最初はグレーの布地を、酒を含む水に浸し、次は数日間草の上に干す、布地が完全に乾いてはまずいので、朝と夕にそれを行う、この絵は布地を広げている過程、セレブリャコワはウクライナ出身の女性画家

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[今日の絵] Jane Austen1775~1817の唯一といわれる肖像画
姉のカサンドラが1810年頃に描いた原画と、それから作られた銅版画、姉は素人だが、この「きっつーい」感じは、オースティンらしさがよく描かれているのだろう、銅版画はプロの画家によるから、穏やかな「愛され顔」になっている、さすがだ

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[今日の絵] Munch : Workers in the Snow 1913
ムンクは主に人間の苦しみや悲しみを描いているが、この「労働者たち」も、働く喜びを感じているようには見えない、表情は暗く、眼は誰も正面を見ていない、雪の冷たさだけが理由ではないだろう

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[今日の絵] Boldini : Woman with black hat 1890
彼の人物画は、姿勢に動性があるのが特徴だが、こうした胸像でも、表情や視線のやや強い横向きや、帽子のウェーブなど、動きを感じさせる、描きかけのように見えるが、描き込まれた部分が手前に浮き出して、さらに動性が強まっているのかもしれない

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[今日の絵] Picasso : Artist's son 1925
「芸術家の息子」、おそらく最初の妻オルガとの間に生まれた長男パウロPauloで4歳と思われる、目、鼻、口、顔の輪郭など、ほんのわずかな線だけでこれだけ表現できるのが、まさにピカソ、女の子のように可愛い男の子であることがよく分かる

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[今日の絵] Botticelli :「モーセの試練」の一部、左がチッポラ 1482
スワンはある日オデットが「豪華な刺繡をほどこした布を羽織り、それを胸元にかき合わせて彼を迎え、髪を両頬に垂らし、踊るような姿勢で片脚を曲げて首をかしげる」美しさに驚嘆し、彼女に恋をした、「チッポラにそっくり」なので

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[今日の絵] Anthony van Dyck : 14歳の自画像1613
ヴァン・ダイク1599~1641はフランドルの画家、イギリスで宮廷画家としても活躍、21歳の自画像は自分を上品な貴族のように描いたが、この絵もいかにも上流階級の少年だ、若くして卓越した技量をもち画家として自立、ルーベンスの筆頭助手も務めた

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[今日の絵] 藤島武二 : 匂い1915
中央の小さな美しい容器は「鼻煙壺」(=嗅ぎ煙草入れ)、左側の花と鼻煙壺の組み合わせによって、タイトルのように「匂い」を楽しんでいる女性を描いており、女性の表情もそんな感じ、身体はやや立体感に乏しいが、花、花瓶、テーブル、身体の全体的均衡が素晴らしい

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[今日の絵] ムンク : 夏の夜、人魚1893
「人魚」というからには海なのだろう、だが右端の女性には足があるから「人魚」ではない? 手前の岩のようなものが不気味なのと、「人魚」の表情がとても暗いのがムンクらしい

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