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植村恒一郎さんのイラストまとめ


ツイテツ(ツイッタ哲学屋)です。群馬県立女子大名誉教授、日本時間学会名誉会員、西洋近代哲学、ジェンダーを研究。著書『時間の本性』(2002勁草書房、和辻哲郎文化賞受賞)、訳書カント『視霊者の夢』(岩波版全集3)。座右の銘「ミューズよ、戦(いく)さを退け、友なる我らと踊れよかし」(アリストパネス)。左翼リベラルです。
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[今日の絵] Valentin Serov : Portrait of Helena Ivanovna Roerich, 1909
ヴァレンティン・セロフ1865~1911はロシアの画家、ヘレナ・レーリッヒ1879~1955はロシアの神智学者で、インドやチベットなど中央アジアの秘境の宗教・文化を調査研究した、これは若い時だが、たしかに個性的な学者の風貌だ

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[今日の絵] Renoir : By the Seashore, 1883
実景ではなく、アトリエでモデルを藤椅子に座らせ、別に描いた背景は1881~2年のルノワールのイタリア旅行の反映といわれる、室外の実景ならモデルがこのように端正な姿勢ではいられないだろう、背景との遠近感も奇妙で、だからこそ端正なモデルが前景化

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[今日の絵] Anthony van Dyck : Self-Portrait, ca.1620
ヴァン・ダイク1599~1641はバロック期のフランドルの画家、1620年にイギリスに滞在しジェームズⅠ世を描くなど宮廷画家として卓越していた、この瑞々しい自画像もその頃だが、彼はまだ20~21歳、自分を上品な貴族のように描いている

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[今日の絵] Oskar Kokoschka : Two Nudes (Lovers), 1913
オスカー・ココシュカ(1886~1980)はオーストリアの画家、ゴツゴツした肉体や幽霊のような表情に特色があり、これは若い時の作だが、恋人たちは悲しげだ、「タンゴを裸で練習しているようだ」と言われたが、手足の動きなど、そんな感じもする

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[今日の絵] Anders Zorn : The cousins 1882
アンデシュ・ソーン(1860~1920)はスエーデンの画家、彼は22才だから、この二人はたぶん彼の従姉妹たちなのだろう、椅子は一つ、姉の膝の上に妹が抱きかかえられるように乗っているのか、とても仲のよい姉妹

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[今日の絵] Boucher : レダと白鳥1742
フランソワ・ブーシェ(1703~1770)はフランスのロココを代表する画家、ルイ15世付き筆頭画家、ブーシェらしい優美な絵だが、もう一人の女性は誰だろう、ひょっとしてレダと白鳥(ゼウス)の間に生まれたヘレナなのか(ダヴィンチでも生まれた子供が一緒に描かれた)

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[今日の絵] 綿抜亮 : 計測と記述
綿抜亮1981~は写実の画家、彼によれば、人間の身体はいかなる部分も密接に繋がり、特に手や指は脳と直接に繋がっている、この絵も、「手はつねに何かを測り、書く」というのがタイトルの意味だろう

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[今日の絵] Picasso : 恋人たち1923
ピカソはバレエ・リュスの創始者であるセルゲイ・ディアギレフと親しく、彼の舞台美術をたくさん手がけた、そのためか演劇のシーンに関連づけられる絵も多い、この「恋人たち」もおそらくは舞台のシーンだろう

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[今日の絵] Renoir : シスレー夫妻の肖像1868
描かれているアルフレッド・シスレーは印象派の画家でルノワールの親友、この絵は公園で仲睦まじい様子のシスレーと妻マリーとされてきたが、美術史家の考証では、この女性は実在の妻マリーとあまり似ていない、だからただ「カップル」と題されることも

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[今日の絵] Rubens : エレーヌ・フールマンの肖像1630
同年12月にルーベンス53歳は二番目の妻エレーヌ・フールマン16歳と結婚した。エレーヌをモデルに肉感的な女性を幾つも描き、私的な絵には、裸体に毛皮だけで「恥じらいのヴィーナス」のポーズを取らせた「毛皮をまとったエレーヌ・フールマン」も

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