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「なぁゾロ。笑ってくんねェ?」
ゾロは仏頂面。「たまには仏さんを忘れねェ?酒でも呑むか?」サンジはゾロを笑わせたい。好きだから。仏頂面のゾロの笑顔が見たい。
「……」ゾロは仏頂面で考えてた。 サンジをどうやって味わおうか。舐めるのか吸い付くのか?前からか後ろからか?
それだけだ。
想う。
俺に剣を教えてくれた人。
俺に野望を持たせてくれた人。
俺に進む道を開いてくれた人。
俺に背中を預ける闘い方を教えてくれた人。
俺に恋心をくれた人。
俺に飛んじまうほどの快楽を与えてくれる人。
俺がその魂ごと護りたいと思う奴ら。
大切な刀を抜くとき。
それを想う。
夕飯の下拵えを済ませてシンクを磨いていた時。ゾロがサンジを抱き込み白い項を嗅いだ。「ん?ナツメグか?肉だな」「ビンゴ。ナツメグ。詳しくなったな」サンジはご機嫌だ。最近ゾロはスパイスを覚えた。1番先に覚えたのはサンジの体臭だ。当然。
朝の甲板で煙草をふかす。夕べついにコクられた。いつからかマリモとやたら目が合うようになって不思議だった。でもさ。目が合うってこた、俺も見ていたってことだよな。先にコクられて負けた気がした。だからキスは俺からシてやる…と朝焼けに誓う。
散々触らした後、いざって時に言いやがる。アホ眉毛はタチが悪ィ。無視して腹を押し付けた。なんだ、てめェも同じゃねェか。朱い目尻を指で撫でた。「おやすみ」そう残して踵を返す。俺もタチが悪ィからな。煽り合う度に速くなる。発火のその瞬間が。