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「………………」
何も、考えられない……
なんで俺、ここにいるんだっけ……
そもそも俺って、ダレだっけ……
目の前の男……ダレだ……(ブブブ)
あぁそうだ、『マスター』だ
ワタシがお仕えする『ご主人様』だ
ワタシはマスターの『人形』『スレイブ』『下僕』『道具』『愛玩具』……
「え?新作ゲームのテストプレイ?面白そう!」
ゲーム会社に勤めてるおじさんから、そんな話があった。宿題終わらせてからという条件付きで、母さんにも許可をもらい、週末はおじさんの家でゲーム三昧だ!
「王の命に従わぬ者は、生かしておけない」
「……ひっでぇなぁ〜。一応先輩だったんだろ?」
「真っ先に新人を喰らう君が言うセリフ?」
「俺は『質より量』派なんだよ。それよりコイツ、喰っていい?」
「好きにしな。僕は喰わないから。」
「喰わないとおっきくなれませんよ〜」
「余計なお世話だ」
「そうです!僕らは王に選ばれた、騎士団なんですよ!魔族を倒し、魔族を喰らい、国のために力を宿す。……それだけじゃない。誰が王の側近になれるか、競争なんですよ。今のトップはあの男。……あ、さっそく新人を喰らってる。喰うことしか頭にない野蛮人ですよ、アイツは。」
……よぉ、久しぶり
「……あぁ、センパイだ…王からの文が届いたんですね」
あぁ。今までご苦労だったな。これからは俺たちが後を継いで……
「後を継ぐ?違いますよ、センパイ。僕たちも残ります。王のため、そして国のために、この命尽きるまでオツトメしなくちゃいけないんですよ」
オツトメ?
そしてそんなある日、俺にも城からの招集がかかった。アイツと入れ違いになるのかななんて思いながら城門をくぐると、そこにアイツはいた。
騎士団としての日々は生易しいものでは無かったのだろう。出ていった頃と比べて随分やつれたように見える。どことなく、薄汚れたような……そんな感じが
……まさかお前が騎士団に選ばれるなんてな
「僕なんかがって、正直戸惑いや不安が尽きませんけど、王のご命令とあらば従うのみです。それに、騎士団と言っても王城周辺の警らぐらいですから、任期が終わればまた帰ってこられますよ」
…気をつけてな
「先輩も。みんなの事、よろしくお願いします」