タイの地獄寺さんのプロフィール画像

タイの地獄寺さんのイラストまとめ


タイの地獄寺を研究しています。訪れた地獄は53県128か所。著書『タイの地獄寺』(2018年、青弓社) ☞seikyusha.co.jp/bd/isbn/978478…
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ヤマ王宮にあった内臓がむき出しの像。きちんと髪の毛までついていた。暗闇でこの像を発見した時はさすがにギョッとした。怖すぎる。#タイの地獄寺

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無頭人の図像は洋の東西を問わず、各所で散見される。西洋ではマルコ・ポーロ『東方見聞録』の写本である『驚異の書』(15世紀)などに、異部族のブレミエス族として挿絵が残る。生息地は古代リビアやインドなどと言われており、起源は ”頭(首長)をもたない族” などと諸説あるが定かではない。

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獄卒は絵画に描かれると様相が人間離れする傾向にある。これは特に年代の下る絵画にいうことができ、日本人が獄卒に抱く ”鬼” のイメージが色濃くなる。西洋風の死神などが共に描かれる場合もあり、海外からのイメージの流入も考えられる。

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獄卒のほとんどは人間の姿であらわされ、時には亡者と同じように造形される。そこで判断基準となるのが、衣服を纏っているかどうかである。腰巻きと鉢巻き、腕巻きの3点を纏っていることが多く、タイ古来の服装を思わせる。

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【地獄と餓鬼】仏教思想では死後6つの行き先が説かれている。すなわち天界・人界・阿修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界であり、この内後者3つが悪道とされる。地獄寺は地獄という名から地獄界を表現していると思われることが多いが、実は亡者の多くは餓鬼である。

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【棘の木】地獄釜と並ぶ地獄の代表的モチーフのひとつ。日本では刀葉林の名で知られる。国を問わず古くから描かれてきたモチーフであり、タイの地獄寺ではほとんどの寺院が棘の木を造形している。棘の木に登らされているのは邪婬の罪、ここでは浮気の罪を犯した亡者たちである。

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タイにはハロウィンを祝う習慣はないが、地獄寺では亡者から想起されたオバケや骸骨の像をたくさん見ることができる。ハッピーハロウィン。

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地獄釜の中には釜内に液面を造形せず、実際に水を溜めているものがある。あえてなのか雨水なのかはわからないが、中には苔が生しボウフラやヒルなどが遊泳しているため、これはこれで不気味である。

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立体像になると中に入っている亡者の数は少なくなる。その表情は様々であるが、もがき苦しんでいる様子ではなく冷静な印象を受けるものも多い。

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【所在地】壁画や立体像など表現方法は様々であるが、地獄表現を有している寺院は現在確認できる限り68ヶ所に及ぶ。調査済寺院は46ヶ所なのでまだまだ先は長い。また地獄寺は地域に偏ることなく全国的に存在するが、どれも農村部にあることが多く、公共交通機関のみではたどり着けない場合もある。

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