茅野カヤ Kayano Kayaさんのプロフィール画像

茅野カヤ Kayano Kayaさんのイラストまとめ


夢とうつつのあわいに在るかもしれない情景やサーカスを描きます。Rabbit Painter. 
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lit.link/kayanokaya

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森の主に会った
深い森の色をした衣服を身に纏い
森の奥の奥の湖に案内してくれた
それはとても暗く
しかし掬い上げると澄んだ色をしていた
よくよく見ると
主の目も同じ色をしていた

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記憶がころころと揺れる
ふと立ち止まる
此処はいつか来た道だったかしら
デジャヴが揺れて目眩がする
大切なことは心に染みついている
ころころと揺れる
記憶といつか
大切なものは此処にちゃんとある

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「遠夢」というタイトルの4枚組みの作品です。
亡くなったうさぎに対する複雑な感情を作品にしたもの。今でも消化しきれない感情があるから、今でもうさぎを描き続けています。

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黒衣を纏って
生きてゆく
きらきらと
黒が瞬く
僕の黒は光るんだ
でも時々は
彩りの衣を着てもいい?
赤、青、緑
花柄、星柄、マーブル模様
きらきら輝くことに変わりない
今日も黒が瞬く

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記憶色の生地を広げる
何を縫おうか
刺繍もしたい
繕って広げたら
遠い記憶が
蘇ってくるかもしれない
ドレスに仕立てるのもいいかもしれない
いつでも思い出を纏って
回るたび
記憶がひるがえるのだ

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アイデアをあたためる
気泡はさっき消えた
代わりに
傷口から流れた血を掬う
ぼんやりとした輪郭が浮かぶ
おそるおそる線をひいて
色を落とす

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彗星に乗る
燃え尽きていくいのちに
思いを巡らせる
遠いどこかで流れ星が流れる
僕が乗っていたかもしれない
遠いどこかで
僕はこのいのちに
永久(とわ)を誓う

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ねえ
欠けてゆく月の傍では
うさぎが必死に電灯を点してるんだって
そんな嘘みたいな作り話が好きで
ついつい聞き耳をたてちゃう
うさぎは細い月の傍で灯りを点し
必死に僕らに訴える
此処にいるよ
此処にいるよ

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2020年に制作したものもありますが、発表したのは2021年なので……。今年は色々たくさん発表できて充実していました。見てくださる皆様に感謝です✨

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