茅野カヤ Kayano Kayaさんのプロフィール画像

茅野カヤ Kayano Kayaさんのイラストまとめ


夢とうつつのあわいに在るかもしれない情景やサーカスを描きます。Rabbit Painter. 
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lit.link/kayanokaya

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影が寄り添う
眠りの淵の僕
遠い夢へと
思いを馳せる
影が言う
言葉のない言葉
暗示
大切なことを
忘れている気がする

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夜の穴にうずくまる
ここは空気が深い
目眩がするほど
星が瞬いている
すううと息を吸う
深い星々が体内に入り込む
刺すような痛み
夜は深い
遠く遠く
傷みが残る

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懐かしい絵が出てきました。14年前……アクリルとペンで描いたのだったかな。天使の絵。

0 6

三つ耳うさぎ
三つ目うさぎ
こちらへおいで
こちらへおいで
その影で
歩いておいで

0 10

【March hare sings】
私の内側に光が射すなら
それは概ね薔薇色
皆、休みなく働いている

それで生かされている
労をねぎらい、花を手向ける
眠りと喜び

内側は、私に働け、と言う
他の人の内側に働け、と
食も医も知らないと答えれば
心に働け、と言う
心に色を届けよ、と

詩:石川葉()

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「透明なシの祈り」(個人蔵)
天使に死はあるのだろうか、という問いから生まれた作品。死という未知で曖昧で透明な、でも確かなもの、それをのぞむような作品が描きたかった。

0 11

【March hare sings】

わたしの心の湖に
きっと今年も星のなみだはやって来る
夜中にこっそり抜け出して
湖面で麗しい白鳥とワルツを踊る

星のなみだの名の秘密を知っている
それで心の鍵は開くのだ

詩:石川葉()

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【March hare sings】

腕が生えるたびに賢くなる
(根本に脳があるのだって)
それで、わたしの腕は勝手気儘なのだけれど
それぞれ個性があり、かわいい
ハーブの名前をつける
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム
口ずさめば腕はロゼットする
渦を巻き、のどを鳴らす

詩:石川葉()

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【March hare sings】

外は曇っていて静か
私が起きているのに
部屋も、しん、と静まっている

ミュージックビデオみたいだなあ、と思う
外の天気にかかわらず
気の抜けた気分でいる今日は
ゆったりとした深い緑を纏い
気だるく、洗い物をする

蛇口が少しゆるい
少し口ずさむ

詩:石川葉()

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【March hare sings】

クリノリン
聴こえてくるポリゴンウェイヴ
そしてどんなスカートが見えてくる?
ゴーグルなしでもそこに色を見られる側においでよ
富は少しも約束しないけど
明日を作る面白さを知るよ

詩:石川葉()

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