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佇むキバクロウ。キバクロウに近づく光の蝶。それは寿命を全うした妄蟲の念。その念が光となりキバクロウに寄り添います。彼の<会いたい者>のカタチとなって。包み込む白い念。穏やかな顔のキバクロウ。優しい時間が流れました。※絵本創作の為の物語のバリエーション・作・三月巴。(続く)
降り立ったのはキバクロウ。妄蟲の鳴き声はキバクロウに女の叫び声に聞こえたようです。襲いかかるゼンマイグモを両断。命が救われた妄蟲がキバクロウの念を探ります。その念はどこまでも深い悲しみの念でした。しかし、そんな念でも妄蟲にとっては生きる為に大事な養分なのです。
慟哭の谷。そこには不思議は生き物がいました。妄蟲。人の想いを養分にして羽化する不思議な虫です。その鳴き声は聞く者で違った声に聞こえるそうです。ゼンマイグモに襲われる妄蟲。もがきながら叫びます。近づく黒い影と黒い翼。その叫び声。