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#こいしの見た世界
■天空の道 -Feather Road-
ことり、と音がした。
何か硬くて小さい物ものが地面に落ちたような音だよ。
注意深く足元を見まわしてみると、小さな鳥のお人形が地面に転がっていた。
#こいしの見た世界
■さかさま坂 -Never Slope-
私が幻想郷を旅していた時、坂道が好きでよく昇っていた
先が見えない坂道を何も考えずに昇っていくと、昇りきった先にはこれまでとは違う景色が広がっている
私は、そんな風景を見るのが堪らなく好きだった
#こいしの見た世界
■ふわふわ販売機 -ghost drink-
突然声をかけられて驚いた
振り返ると、闇の中に光で出来た窓が浮かんでいた
イラッシャイマセー
窓の部分以外は夜よりも深い暗闇で、ただ光だけが煌々と浮かんでいるように見えた
私は心の中で、ふわふわという名前をつけた
@koishisekai
でも、食べられる石ってちょっと楽しいよね?
幻想郷に帰ったら、お菓子の石を作ってお店を出してみるのも面白いかもしれないね
こいしのお菓子な小石屋さん…なんちゃって
私は手に残った石の塊を齧ってみた
石は当たり前のように硬くて、まるで歯が立たなかった
#こいしの見た世界
■風の強い日 -mischief Wind-
今日は風が強いね
これはもう突風と言ってもいい
風を前にすると息ができず、後ろにすると背中を押されてしまう
スカートを捲り上げられて、咄嗟に抑えてしまうのは無意識故だろうか
誰も見ていないし、誰も私を見れないのにね
#こいしの見た世界
■お返事ポスト -child post-
玄関の方で物音がした
ゆっくりドアを開けてみると、ポストが風に振られてカタカタ鳴いていた
またか…と私は思って、ポストを覗き込んだ
ポストには、小さなお手紙が入っていた
#こいしの見た世界
■落ちていた袋 -Wonder Bag-
この袋はいったい何だろう?
私は道端に置かれていた袋を見つけ、足を止めた
袋は黒い紙で出来ていて、何の模様も描かれていなかった
世界の始まりから置かれていたかのようにも見えたし、今にも誰かが探しにくるようにも見えた