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【松村景文 まつむらけいぶん】
1779-1843 京都出身。絵師。四条派の祖:呉春の異母末弟かつ師弟。軽い筆致,広い余白,柔和で淡白な作風,日本的花鳥画の写生が得意。岡本豊彦との比較で『花鳥は景文,山水は豊彦』。耽美的で大衆層に無難な掛物とし人気を博し贋作多数。老松孔雀図, 長刀鉾裏絵:金地百鳥図
【青木繁 あおきしげる】
1882-1911 福岡出身。洋画家。戦後には日本絵画浪漫主義的傾向。初め森三美に、上京し画塾不同舎の小山正太郎に、のち東美校の西洋画科選科で黒田清輝に師事。古代神話をモチーフに文化学的作風。ラファエル前派など19c英絵画の影響。海の幸,わだつみのいろこの宮, 黄泉比良坂
【狩野 元信 かのう もとのぶ】
1476-1559 京都出身。狩野派の祖:正信の子で2代目。古法眼。狩野派の画風を継承し、漢画系の水墨画法を基礎に大和絵系の土佐派の様式から書院造建築の装飾的かつ日本的な障壁画様式を。筆様を整理統合し書体になぞらえ真,行,草の画体を確立。四季花鳥図屏風,瀟湘八景図
【柳沢淇園 やなぎさわ きえん】
1703-1758 山梨の甲府藩出身。武士,文人画家,漢詩人。服部南郭,祇園南海,彭城百川らと日本文人画を先駆。狩野派に反し、渡辺秀石門下である長崎派の英元章:吉田秀雪に師事し中国画法を学ぶ。多芸多才。北宗画的な人物図,花卉図を得意とした。羅漢図,睡童子図,果物籠図
【いわさきちひろ】
1918-1971 福井出身。水彩画家,絵本作家。「子どもの幸せと平和」をテーマとした。藤原行成流の書を学び、絵は岡田三郎助、中谷泰、丸木俊に師事。日本共産党に入党,宣伝部・芸術学校に入る。絵本や紙芝居など。輪郭線を描かずに色のにじみで形を表す没骨法, たらし込み,潤筆,渇筆
【今尾景年 いまおけいねん】
1845-1924 京都の友禅染屋に生まれる。丸山四条派の日本画家。画号は景年, 聊自楽居。色彩豊かな花鳥画が得意。精緻で写実的。綺麗濃褥と評された。シカゴ,パリなどの万博で受賞。鈴木百年に師事。鈴木派で鈴木松年,久保田米僊とならぶ。松間朧月図,四季花鳥,景年花鳥画譜
【鈴木松年 すずきしょうねん】
1848-1918 京都出身。日本画家。初号は百僊,百仙。鈴木派の祖:鈴木百年の長男。弟に百翠,万年。上村松園の最初の師。鈴木派の大人しい画風とは対照的な豪放な作風。曾我蕭白の再来とされ今蕭白とも。幸野楳嶺に代わり京都府画学校教授となる。蘇東坡図,老松図,蓬莱山図
【狩野芳崖 かのうほうがい】
1828-1888 山口下関出身。画家。近代日本画の父。号は松隣,皐隣。同期は橋本雅邦。河鍋暁斎,菊池容斎らと狩野派の最後を飾る。勝川院雅信に師事。塾頭。絵には西洋画の写実技法や明暗法を取り入れた。佐久間象山と出会い心酔。悲母観音,不動明王,仁王捉鬼,伏龍羅漢,獅子図
【橋本雅邦 はしもとがほう】
1835-1908 江戸出身。日本画家。号は勝園,克己斎,酔月画生など。御用絵師の父のもと狩野派を学ぶ。勝川院雅信に師事。狩野芳崖と同門。東美校初代教授。狩野派を基礎としつつ洋画の遠近法等の技法を取り入れ明治期の日本画を革新。院展,二葉会,画宝会。白雲紅樹図, 竜虎図
【海北友松 かいほう ゆうしょう】
1533-1615 滋賀近江の出身。絵師。海北派の始祖。姓は源氏,字は友松。友徳,紹益とも。号は如切斎,有景斎など。京都で元信か永徳から狩野派を学ぶとされるが不詳。宋元画(梁楷)の影響から描線と省略の多い減筆法を用いる。花卉図、楼閣山水図、建仁寺本坊大方丈障壁画