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@lilyraylilyyg すると女の子は、いたずらっぽい目をして、こたえました。 「まあまあってとこね」やがて、わらいごえをのこして、女の子のまぼろしは、青い空のなかにきえていってしまいました。 (おわり)
@lilyraylilyyg 7さいになると、ユタはがっこうにはいりました。チャスカやおにいさまにちかったことをまもろうと、ユタは、おののけいこにも、べんきょうにも、いっしょけんめいです。
@lilyraylilyyg 「ほんの小さな力かもしれないけれど、そうすることが、ピウラもすくって、それからくるしんでいる人をたすけるほうほうなんだとおもいます」
それをきくとおにいさまは、ユタのかたに手をおいていいました。
@lilyraylilyyg たくさんの人のこえにけされて、クワンチャイのこえはきこえませんが、その口は、ユタにこうよびかけていました。 『ずっと、わすれないでね』ユタは、クワンチャイに、大きくなんどもうなずきました。
@lilyraylilyyg その日ユタもあたらしいふくをきせてもらってカパコチャをみおくるために、まちのひろばにいきました。ひろばにつくられた大きなぶたいの上に、やがてピウラとクワンチャイとオマのにいさんがすがたをあらわしました。
@lilyraylilyyg 「ねがいごとはないけれど。どうしてその花は、ねがいごとをかなえてくれるの?」
「この花は、カパコチャさまのいのちだからさ」
「カパコチャさまって、なに?」
@lilyraylilyyg けれどユタは、ピウラのために、ゆうきをふりしぼって、こえをかけました。 「おにいさま、おねがいがあります」おにいさまは、とてもこわいかおで、ユタをにらみつけました。
@lilyraylilyyg 「ピウラ、ぼくのわがままで、こまらせてしまって、ごめんね」ピウラは、にっこりわらって、いいました。 「もう、とっくに、おこってなんていないわ。 それよりきょうは、ユタにおわかれをいいにきたのよ」
@lilyraylilyyg おにいさまは、しずかに、はなしはじめました。 「この花のなまえは、チャスカという。 むかし、たたかいにまけた王が、たかい山に、にげのびた」