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『谷間の風の始まるところ』更新しました!
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「君たち、帰るといいよ。今までありがとう。でもまた会えたら嬉しいな」
ぎょろりとした大きな金色の目と目が合ったとき、言葉が聞こえた。
――いつでも馳せ参じよう、わが主君よ。
そしてまた王城の地下へ
イラストは宮出サキ様
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「強さで言えば今のおまえはマルリオスの力に十分対抗できる力を持っている。おまえは今や竜の力を従える器を持っているということだ」
「僕自身が、力を」
チェルザードに言われてもまだ実感はわかない。
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「わしがどれほど苦労して王国を護りあげてきたと思う! すべておぬしのせいで! すべてぶち壊されようとしておるわ!許さぬ! 許さぬ……!」
ばりばりと空に稲妻が走り雷鳴がとどろく。
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自分の中の竜の魂に話しかける。
「僕の言葉が聞こえるだろう。いいかい? 君の魂を身体に返してあげる。約束する。そのために、今、僕に力を貸してくれ。ここを脱出する!」
イラストは宮出サキ様
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聞き覚えのある声が、確かに壺の中から響き渡る。
「出せ! 馬鹿野郎!」
「ダッジオ師!」
「おまえの大事な門弟が、ついに我らに協力する気になったようだ」
「何をふざけたこと言ってやがる」
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「おぬしならば竜の魂を己の中に封じ込めたとしても不思議ではない」
マルリオス師は鋭い視線を向ける。
「こやつを調べろ。どのようにして力を所有しておるのか。殺さなければ何をしても構わぬ」
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突然、上の方から雷に似たドロドロという音が。
「しまった! 気づかれたか!」
「マルリオス師が? もう?」
「逃げるんだ、ラジュエル。竜の魂を持って行け」
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地下に入ったと思うと階段の方に轟音が響いた。
見上げると、入口が崩れ落ちてきている。老朽化のせいか? ラジュエルが入った刺激で崩れ落ちたというより、誰かが閉じ込める目的のためにわざと崩したか。
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ミリュウをどうすれば助けられるのかと身を乗り出した時。
突然、雷のような轟音がひびきわたったと思うと、目の前にマルリオス師の白い姿があった。
「久しぶりじゃの、ラジュエル。よう帰ってきた」
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魔法使いとして疑われている。
「魔物を石にしたと。ほんとかね」
「ええ。触っても冷たくて動かなかったのでそうだと思います」
「だったらその場所に連れてってもらおうじゃないか」
村人たちは言い出した。
イラストはiwajun様